大口投資家の皆様
Step.3 ETFの種類と選び方

ETFで投資できる国内の株価指数は?

ETFで投資できる国内の株価指数には、どのようなものがあるの?
\ お答えします /
  1. TOPIXや日経平均株価をはじめ、JPXプライム150指数やJPX日経400などに投資できます
  2. TOPIX業種別指数や、「高配当」「ESG」などのテーマ型指数もETFの投資対象となっています

TOPIX、日経平均株価やJPXプライム150などに投資可能

ETFで投資できる国内の株価指数はたくさんあります。市場、規模、テーマなどのカテゴリー別に見てきましょう。

まず、市場別では、ニュースなどでよく耳にするTOPIX(東証株価指数)と日経平均株価(日経225)が代表的です。

TOPIXは、東京証券取引所のプライム市場に上場する銘柄を中心におよそ2,100銘柄※で構成される、日本の株式市場全体の動向を示す指標です。構成銘柄数が多いため、1つの銘柄が指数に与える影響は比較的小さい一方、時価総額の大きい企業の影響を受けやすいという特徴があります。

※2024年4月末時点で2,146銘柄

対して日経平均株価は、東京証券取引所のプライム市場に上場する企業から選定された225銘柄による株価指数です。日本経済新聞社が「市場の流動性の高さ」と「業種のバランス」を考慮して銘柄の選定と、定期的な見直し・入れ替えを行っています。

また、TOPIXは構成銘柄の時価総額をもとに算出されるのに対し、日経平均株価は225銘柄の株価に基づく平均値であることから、株価が高い「値がさ株」の影響を受けやすい傾向があります。

そのほか、2023年に算出が開始された日本取引所グループが開発した指数で、日本を代表する高収益企業150社で構成される「JPXプライム150指数」にも、ETFを通じて投資できます。さらには「JPX日経インデックス400」や「東証グロース市場Core指数」などもETFの投資対象となっています。

国内の株価指数(市場別)を投資対象とするETFの例

2625 iFreeETF TOPIX(年4回決算型)
2624 iFreeETF 日経225(年4回決算型)
2017 iFreeETF JPXプライム150
1599 iFreeETF JPX日経400

TOPIXの業種別指数に連動するETFもある

上場企業を業種ごとに分類して算出する株価指数には、TOPIXの構成銘柄を食品、エネルギー、建設・資材、素材・化学、小売、不動産──など17の業種別に区分した「TOPIX-17シリーズ」があります。国内株の分類として伝統的に利用されてきた33業種分類を、投資利便性を考慮して17に再編したものです。

これらの動きに連動する業種別ETFは、興味・関心のある業界に投資したい、あるいはマーケットの動向に沿って特定の業界に投資したい場合などに適しています。市場全体のパフォーマンスが芳しくない状況でも、業種を適切に選択することで高いリターンを期待できる可能性があります。

ただし、業種によって株価指数の値動きの幅は異なるため、マーケット次第でリターンのばらつきが大きい点には留意が必要です。

「高配当」「女性活躍」「気候変動」などのテーマ型指数も

さらに、「高配当」「女性活躍」「気候変動」など、特定の切り口に基づいた銘柄で構成されるテーマ型の指数もあります。

例えば、配当利回りが相対的に高い銘柄群により構成される指数には「TOPIX高配当40指数」「東証配当フォーカス100指数」、ESG(環境・社会・企業統治)に関わるものとして「MSCI日本株女性活躍指数 (配当込み)」「MSCIジャパン気候変動アクション指数(配当込み)」などがあります。

ほかにも、人材・設備投資に積極的な企業の株式を対象とする「MSCI日本株人材設備投資指数(配当込み)」や、東京証券取引所に上場する半導体関連銘柄からなる「日経半導体株指数」など様々なテーマ別の指数があり、ETFで投資可能です。

国内の株価指数(テーマ別)を投資対象とするETFの例

1651 iFreeETF TOPIX高配当40指数
1652 iFreeETF MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
1479 iFreeETF MSCI日本株人材設備投資指数

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