ETFを買うときのチェックポイント
- ETFの価格と売買単位から、最低取引金額をチェックします
- 純資産総額、信託報酬、直近分配金・分配金利回りも重要なポイントです
- 対象指標で、「何に投資するETFか」を確認します
- ETFの過去の値動きをチャートで確認します
ETFの運用会社は「目論見書」や、定期的に作成する「運用報告書」などを通じて、ETFに関するさまざまな情報を公開しています。その中でも特に重要な情報は、運用会社のホームページで手軽に確認できます。ETFを買うときに、真っ先に確認したいポイントを紹介します。
最低取引金額をチェックする
最低取引金額は、ETFを買うために最低限必要な金額のことです。「取引所価格×売買単位」というかけ算で求められます。
『iFreeETF TOPIX(年1回決算型)』の場合、2024年5月9日時点の取引所価格は2,897.0円で、売買単位は10口です。したがって、最低取引金額は
2,897.0円 × 10 = 28,970円
となります。ただし、ETFの価格は日々刻々と変動するため、実際に取引を行う際にはこの金額で買えるとは限りません。あくまで目安と考えておきましょう。(ETFの購入時手数料は考慮していません。)
純資産総額、信託報酬、分配金利回りをチェックする
純資産総額は、「ETFにどれだけのお金が集まっているか」を示しています。一般的に、純資産総額が大きいほど運用会社はコストを下げやすくなります。
ETFの代表的なコストが信託報酬です。信託報酬とは、ETFの純資産から日々差し引かれる手数料のこと。同じ資産に投資するETF同士を比較する際には、特に重要なポイントとなります。
直近分配金と分配金利回りも見ておきたいポイントです。下記の例では分配金利回りが1.81%となっているため、10万円で買ったとしたら過去1年間で1,810円の分配金を受け取れたことになります(税金は考慮していません)。公表されている分配金利回りはあくまで過去の実績に基づいており、将来の利益を保証するものではありません。
「何に投資しているか」をチェックする
株価指数などへの連動を目指すタイプのETFであれば、「対象指標」を見ると、どんな指数を対象としているかがわかります。何に投資しているかをさらに詳しく知りたいときは、「商品特徴」の欄を確認します。
過去の値動きをチェックする
ETFがこれまでにどんな値動きをしたか示すのが基準価額のチャートです。チャートには複数の折れ線がありますが、ETFの実力を表しているのが「分配金再投資基準価額」です。分配金再投資基準価額とは、分配金を再投資したと仮定した場合の基準価額の値動きです。当社サイトに掲載のチャート「分配金再投資基準価額」は、分配金(税引前)を分配時にファンドへ再投資したものとみなして計算しています。ただし、ETFは投資信託とは異なり、分配金を自動で再投資する仕組みはありません。