タカ派、ハト派ってなに!?
「タカ派」「ハト派」は、もともと政治の世界で使われていた言葉です。敵対勢力に対して、タカ派は「強硬、武力行使容認」といった姿勢をとる政治家や政治団体、ハト派は「穏健、平和主義」といった姿勢をとる政治家や政治団体を指します。この言葉は金融政策に対する姿勢も表します。景気安定よりも物価上昇の抑制を優先するのがタカ派、物価上昇を警戒しつつ、景気に十分配慮するのがハト派です。つまり、タカ派は金融引き締め(利上げ)政策寄り、ハト派は金融緩和(利下げ)政策寄りとなります。
どこで使われる?
使われやすいのは、 FOMCなど、各国の金融政策を決める会議のメンバーに対してです。特に、メンバーが代わる際は、各メンバーの過去の発言などが調べられて、「タカ派だ」「ハト派だ」とレッテルが貼られ、その結果、メンバー全体のタカ派・ハト派度合いがどのように変わるのかに大きな関心が寄せられます。ちなみに、英語でタカ派はhawk(ホーク)、ハト派はdove(ダヴ)であり、eagle(イーグル=ワシ)やpigeon(ピジョン=ハト)ではありません。ただ、この単語の違いに、それほど厳密な線引きがあるわけではないようですが…。