

ISM製造業景況感指数とは!?
「ISM製造業景況感指数」とは、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が、製造業300社以上の購買(仕入れ)担当者を対象に業況を調査し、集約したものです。生産や新規受注、雇用、在庫などの状況について、前月より「良いか」「悪いか」のアンケートを実施、それを指数化しています。指数は0〜100で表し、50が好不調の分かれ目とされ、50を上回ると業況は改善している、50を下回ると業況は悪化しているとみることができます。
なぜ注目されるの?
注目される理由は、(1)月初に前月分が発表されるという速報性、(2)指数の動きが米国経済の動向を的確に表してきたという実績、(3)前身の調査が第二次大戦前である1920年代から始まっているというデータの蓄積、などの特徴があるためです。ただし、米国の主な産業が製造業からサービス業などの非製造業に移ってきたため、1990年代後半からは、非製造業についても同様の指数が発表されています。製造業と非製造業のISM景況感指数をみることで、米国経済の動向をいち早く捉えることができます。