格言の意味|利子が雪だるま式に増える複利の力
相対性理論で有名なアインシュタインが遺したとされる名言「複利は人類史上最大の発明」。あの天才物理学者にこうまで言わしめた複利とは何なのでしょうか。
住宅ローン等で、複利で計算される、という言葉を聞いたことがありませんか?
複利というのは、利子のついた金額に、更に利子がつくことです。
例えば年利10%でお金を100万円借りると1年後の返済額は110万円ですが、2年後は120万円ではなく、121万円になります。
10年後であれば、返済額は200万円ではなく、259万円に膨らんでしまいます。
アインシュタインは、この複利の力を「人類史上最大の発明」だと思ったのでしょう。
このように、複利というのは、年数が経つにつれて返済額が雪だるま式にふくれあがる仕組みです。消費者金融のローン等を利用する方は特にお気をつけください。
格言を投資に生かす|複利効果を理解して資産を増やす
逆に考えれば、複利効果を得て運用をすることができれば、資産を雪だるま式に大きくすることが可能です。
この、資産を雪だるま式に大きくする目安となる「72の法則」をご存じでしょうか。元本を2倍にするために必要な年数は、およそ72÷年利(複利)で表せるという法則です。例えば年利6%なら、72÷6=12年あれば元本を2倍にできる計算になります。
一方で、一般的な日本の預金金利は0.001%(2018年末時点)ですから、法則にあてはめると元本を2倍にするのに7万2000年かかる計算です。預金だけでは資産形成にはつながりませんね。
こうしたことから、将来の資産形成には、運用の重要性と複利の威力を理解することが重要といえるのではないでしょうか。