社長あいさつ

大和アセットマネジメントは、1959年に大和証券グループの中核資産運用会社として設立されました。皆さまから永年ご愛顧賜り、我が国トップクラスのAUM(運用資産残高)をお預かりするに至っております。当社は企業理念に基づき、お客さまの利益を第一に考えた業務運営(フィデューシャリー・デューティー)を遂行しています。

近年、資産運用業界は国民の資産形成に資することが、より一層強く求められております。今年から新しいNISA制度がスタートし、資産運用が従来以上に国民の皆さまに浸透してきました。当社は若年層から年金受給者層の方々まで、幅広いニーズに応えるべく、多様な商品ラインナップを提供しております。

ビジョンである「All Challenges for All Investors」のもと、当社は様々な挑戦を行っています。2022年に、ドラッカー研究所(米経営学者ピーター・ドラッカー氏設立)との業務提携による無形資産に着目した投資信託を設定、2023年には、オルタナティブとして米国プライベート・クレジットを投資対象とする日本初の公募投資信託の開発など、新たな投資機会の提供に向けた挑戦を行いました。また、日本取引所グループが欧米の株式指数に引けを取らない「JPXプライム150指数」を開発しましたが、今年の1月、これに連動するETFを日本で初めて上場、同指数に連動する投資信託やドラッカー研究所のスコアを活かした日本株ファンドの設定など、日本の株式市場にも貢献してまいります。

さらに当社は、今年5月にかんぽ生命との資本業務提携を発表し、10月1日からオルタナティブ分野を含む投資顧問ビジネスへの本格参入に向けた協業を開始しました。日本有数のアセットオーナーであるかんぽ生命との提携により、更なる運用力の高度化、商品・サービス提供力の向上を図り、これまで以上に皆さまから信頼していただける総合型運用会社を目指します。

資産運用立国の実現に向けて、投資家や販売会社、投資先企業、アセットオーナーなど、インベストメント・チェーンを構成する主体全てが、一丸となってつながるように促すことが、資産運用会社としての責務だと考えています。そのための取り組みとして、スチュワードシップ活動でのエンゲージメント(企業との建設的な目的を持った対話)に注力し、投資先企業の価値向上をめざしています。また、社内に「資産運用普及センター」を設置し、学校や職域での金融経済教育や、資産形成に関するリサーチの提供などを通じて、資産運用の重要性を広める活動に取り組んでいます。

今後も、より多くの投資家の皆さまに信頼され、最も選ばれる資産運用会社となるべく努力を重ねてまいります。 引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

2024年10月吉日
代表取締役社長
小松 幹太