格言の意味|相場をよく観察し、流れに従おう
投資格言には禅問答のような含蓄のある言葉がよく出てきますが、「相場(のこと)は相場に聞け」も、その1つでしょう。相場を理屈だけで考えるな。相場に謙虚に向き合え。相場をよく観察しよう。相場に逆らうな。およそ、こんな意味が込められた言葉です。
格言から学ぶこと|違和感を大事にしよう
相場に聞くとは、相場からあなたが受ける感覚であり、しばしば違和感という形で現れます。「こんなに良いニュースが出たのに株価が上がらないのは、おかしい」などが、その典型です。
そんな時、「理屈では上がるはずだから」とか、「もう少し上がれば○万円儲かるのに」など、意固地になったり、欲をかいたりするのは危険です。人間は、過度に期待や願望があると、目が曇ってしまいがちです。「こうなって欲しい」が、いつの間にか「こうなるはずだ」になってしまいます。そうではなく、違和感のような相場の声に従いなさいというのが、この格言のキモです。
もちろん、上がるとか下がるとか、最初の考えが当を得ていてこそ違和感に意味が出てきます。ですから投資初心者は、まず普通ならこうなるという理屈をしっかり身につけましょう。その際は、このインベスタイムズもきっとお役に立つはずです。