
エンゲージメント・チーム
企業価値向上のために我々は働きます
チームの特徴
ユニーク且つ先進的な
エンゲージメント・アプローチを実践


エンゲージメント・チームは、個別企業に対し、経営課題の解決を提案。PL/BS/CFの改善につながる企業変革を目的とする「企業変革エンゲージメント」に取り組む。
当チームは、大和アセットの『企業変革エンゲージメントの主導役』として、その成果を他の運用チームと共有することで、大和アセットの日本株運用全体への貢献をめざす。
大和アセットのエンゲージメントは、「エンゲージメント・チーム」、「企業調査チーム」、「スチュワードシップ・チーム」の3つの主体により実行される。また、エンゲージメントの末、変化の乏しい企業に対しては、3主体が連携し、株主総会における「会社提案への反対」や「株主提案への賛成」も実施する。
エンゲージメント・チームには、ファンドマネージャー3人、アナリスト3人の計6人(平均経験年数約13年)が在籍。
各々の運用調査経験、キャリア等のバックグラウンドが多様なメンバーが在籍することで、
それぞれの知見から多角的な議論を重ねることがチームの優位性を生み出している。この視野の広い議論によって、企業が抱える多種多様な経営課題へのアプローチ手法の創出が可能。
チームリーダー(松田親佳/シニア・ファンドマネージャー/運用調査経験22年/エンゲージメント戦略に加え、アクティブファンドマネージャーとして、中小型企業を主要投資対象とする。)のほかに、チームメンバー、リサーチチームが大和アセットの企業変革エンゲージメントを牽引する。
⼤和アセット独⾃の
エンゲージメント活動
-リンゲージメント-
-
「リンゲージメント」とは、投資先企業に対し、他の企業との議論の場を提供し、
知の共有を促すことで、企業価値向上を後押しする活動のこと。
※「リンケージ(結合)」と「エンゲージメント(関与)」を組み合わせた当社独自の造語。 -
リンゲージメントにより生み出された、企業対企業のディスカッションにより、
ベストプラクティスや自社とは異なるアプローチに関する知見を共有し、
企業は自社の経営課題解決の一助とすることができる。 -
当チームは、企業価値向上の課題を抱える企業に対し、同様の課題に向き合い、
解決の糸口を見出した企業を紹介。
知の共有の推進に寄与する「リンゲージメント」に注力している。
リンゲージメントのイメージ

ESG/CFO情報交流会
-
エンゲージメント活動を通して築いてきた事業会社との
強いネットワークを活かして、知の共有のためのイベントを主催。 -
2021年、2022年開催の「ESG情報交流会」では、ESGの特定テーマに
フォーカスし、ベストプラクティスの共有や情報交換を実現。 - 2023年9月には、財務責任者を招いて、「CFO情報交流会」を実施。
- 今後も、定期的なイベント開催を検討。
テーマ | 実施時期 | 参加企業 | |
---|---|---|---|
第1回 | 女性活動 | 2021年2月 |
■ 登壇企業 計5社 丸井グループ、明電舎、ワコール、イオンファンタジー、日本瓦斯 |
第2回 | 人材戦略 | 2022年5月 |
■ 登壇企業 計5社 日立製作所、野村総合研究所、AGC、 旭化成、栗田工業、マクニカ・富士エレHD、丸井グループ ■ 聴講企業 セブン&アイホールディングス、日本製鉄、シャープ、住友電気工業、ハウス食品グループ本社、テレビ朝日ホールディングス、ぞの他14社 |
第3回 (今回) |
資本政策 (CFO情報交流会) |
2023年9月 |
■ 登壇企業 計15社 丸井グループ、日本瓦斯、旭化成、帝人、栗田工業、ベネッセHD、太平洋セメント、住友電気工業、ヒロセ電機、三越伊勢丹HD、マクセル、キヤノンマーケティングジャパン、コムシスホールディングス、サンリオ、東亜合成 |
第4回 (予定) |
未定 | 未定 | 未定 |
知財・無形資産研究の活⽤
大学研究機関と共同研究を進める知財・無形資産研究をエンゲージメントに活用。
知財・無形資産関連書籍への寄稿等も行う。
当チームにおける
エンゲージメントに
対する考え⽅
エンゲージメントには、ESGやスチュワードシップコード等の一定の基準をクリアすることを促す
「責任投資エンゲージメント」と、
企業経営層に対し、経営課題の解決策を提案し、PL/BS/CFの直接的な改善(企業変革)を目的とする
「企業変革エンゲージメント」の2種類が存在すると捉えている。
大和アセットのエンゲージメント・チームは、企業変革エンゲージメントを志向し、
企業価値向上に寄与するあらゆる取り組みを推進する。
上記考え方およびコーポレートガバナンス・コードにも含まれているように、
事業会社の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するためには、
資本コスト・資本収益性を意識した経営資源の配分が不可欠であると認識している。
この点については、
「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」(2023年3月/東京証券取引所)と同様の考え方である。
当チームが行う企業変革エンゲージメントに際しては、事業会社に対し、
資本コストや資本収益性に関する議論・提案に加え、経営目標の実現のために、事業ポートフォリオの見直しや、
設備投資・研究開発投資・人的資本への投資等を含む経営資源の配分に関しての議論・提案を行う。
このような取り組みが、事業会社に対し、より深い思考・分析を促すことにつながり、
経営の精度向上や行動変容を通じた企業価値向上に寄与すると確信している。

より実効的な
エンゲージメントの
実現に向けて
- 当チームは、事業会社の企業価値向上を実現するために、対事業会社だけでなく、
国内金融当局とのコミュニケーションも重要であると考えている。 - 2023年より、当チームは国内金融当局との意見交換に着手した。当チームのエンゲージメントについて情報共有を行うとともに、企業価値向上につながるエンゲージメントの実現のために必要な施策等に関して意見交換を行っている。
- 当チームと国内金融当局は、異なる立場だが、企業価値向上という目的に関しての意識や理念は同じであると捉えている。今後もコミュニケーションを密に行い、当チームのエンゲージメントの質を向上させ、国内事業会社の企業価値向上に貢献し続けることをめざす。
ユニークな
エンゲージメント・
アプローチ
❶
エンゲージメント対象となる
個別企業が有する経営課題に即した
内容にカスタマイズしたオリジナルの
ディスカッションペーパー等を活用
❷
頻度高く企業に接触することを心掛け、
直接面会、エンゲージメントレターも用いて、
企業経営層に対し行動変容を求める
- ディスカッションペーパー
-
- 個別企業の経営課題に沿った、課題解決のための提案書を作成
- 企業側の経営会議等のミーティング参加者以外への浸透も可能
- エンゲージメントレター
-
- ディスカッションの議事録
- リンゲージメント
-
- 2社間および複数企業間での関係構築を仲介する
- 課題保有企業が、課題解決企業に直接アクセスすることで課題解決を促進する
- レクチャー・ミーティング
-
- 決算説明会前に、企業側のメッセージの発信についてレクチャーし、
市場の期待とのすり合わせを行う
- 決算説明会前に、企業側のメッセージの発信についてレクチャーし、
- 議決権行使
-
- 進捗に遅れがある企業に対し議決権を行使する
- 行使前後に、理由を説明することで、企業の理解を促し、変容を促進する
ディスカッションペーパー(抜粋)

エンゲージメントレター(抜粋)

⼤和アセットのエンゲージメントの
エッセンスを活⽤したファンド
⽇本企業エンゲージメント
深化ファンド
(適格機関投資家専⽤)
2017年、大和アセットは、企業変革エンゲージメントに着目したファンドを運用開始。
以来、6年超におよぶトラックレコードと蓄積されたエンゲージメント実績は、現在の大和アセットの運用力の強力な支えとなっている。
その大和アセットのエンゲージメントの良質なエッセンスのみを運用に活かしたファンドが
「日本企業エンゲージメント深化ファンド」。
当ファンドの運用調査体制の説明を通じて、大和アセットのエンゲージメント・チームについての理解の一助としたい。

エンゲージメントチームからの
メッセージ
企業価値を創り上げる
(=TSRの追求と獲得)
エンゲージメント
エンゲージメントには、ESGやスチュワードシップコード等の一定の基準をクリアすることを促す「責任投資エンゲージメント」と、企業経営層に対し、経営課題の解決策を提案し、PL/BS/CFの直接的な改善(企業変革)を目的とする「企業変革エンゲージメント」の2種類が存在すると捉えています。
大和アセットは、6年以上の実績を有する企業変革エンゲージメントファンドを
運用し、数多くのエンゲージメントを実施するとともに、企業経営者との
ネットワークを構築してきました。
これらの運用調査の実績、エンゲージメントノウハウ、蓄積されたネットワーク、
そして大和アセットが有する議決権など、あらゆる手段を用いて、
日本企業の価値向上に貢献し、ファンドのTotal Shareholder Returnの
獲得に邁進してまいります。
エンゲージメント戦略における⼤和アセットの優位性
•大和アセットのエンゲージメント戦略は、株主として、知見と権利を行使し、企業価値を創り上げる。
•いわゆる責任投資ではなく、PL、BS、CFに影響を与え、企業価値の向上(Total Shareholder Return)をめざす。
01.
豊富なリサーチチーム
14人を擁するアナリスト陣容
※2024年10月末時点
02.
企業価値向上のための4類型
企業価値向上可能な経営課題を類型化
リサーチチームは、各類型/業種から幅広くエンゲージメント対象企業を発掘可能
新鮮な投資先企業パイプライン
03.
ハンズオンライクのエンゲージメントスタイル
行動変容を目的に頻度高く企業に接触。直接面会、レターも用いて、
個別企業の経営層に対し強いコミットメント
大和アセットの議決権行使を通じて、企業に対して危機感を醸成
運⽤調査プロセス強化-企業価値向上が実現できる課題の4類型-
•エンゲージメント・リサーチの過去の蓄積から、企業価値向上が実現できる経営課題を4点に類型化。
•各課題に対する適切な分析方法や提案も蓄積。
•4類型に基づく銘柄抽出により、リターン確度の高い企業を確保可能。
-
課題1 不採算・低採算事業
-
課題
・コア事業が成熟〜衰退局面にあり業績が低迷
・ノンコア・不採算事業の存在
・業界再編を含む構造的変化の必要性分析
01. 事業特性に対する分析
事業環境(変遷・現状・将来予測)・事業収益のヒストリカル分析・投下資本分析・知財・無形資産分析
02. 競合分析
競争企業に対する優劣分析・優劣の変遷に対する理解・新規企業参入リスク・代替技術の可能性
03. 社会関係資本分析
サプライチェーン構造の分析
提案
01. 構造改革案の提言
・事業ポートフォリオの見直し
・スピンオフ
(スピンオフ先の提案)02. 価格是正
・価格水準提案 ・スキームの提言
想定効果
- ROE向上
- 収益性改善
- 持続的成長
-
課題2 ROEや資本コスト改善
-
課題
・資本市場への意識が希薄
・長期にわたる株価低迷
・資本収益性指標が低い
・キャッシュリッチと過大な内部留保分析
01. 資本構成に対する分析
負債特性への理解・格付け機関の評価・調達金融機関の特性分析
02. キャッシュコンバージョンサイクル分析
売掛債権、棚卸、買掛債権の回転日数に関する分析
03. 株主資本コストに関する分析
株主資本コスト推移の分析・競合及び業界比較分析
提案
01. 過剰資産の売却・整理
有価証券・現預金の圧縮
02. 商慣行の見直しに対する問題提起
03. 株主資本コストの背景の提言と対策事例の紹介
想定効果
- ROE向上
- 資産効率
- 資本コスト低減
-
課題3 成長に向けた事業変革
-
課題
・成長見通し持てず、回復、持続的成長に向けた取り組みが不透明
・複雑な事業ポートフォリオ、コングロマリットディスカウントの存在分析
01. 経営戦略及び方針・ビジョンに関する分析
戦略背景に対する理解・経営戦略の推移に対する分析
02. 事業特性・リソースに対する理解
提案
01. ROICや事業特性を意識したリソースのリロケーションの提言
02. 経営戦略を背景としたロングリストの提供
想定効果
- 持続的成長
- 財務レバレッジ
- 非財務戦略
-
課題4 ディスクローズ
-
課題
・資本市場に対する情報開示不足
・資本市場のコミュニケーション不足分析
01. 開示情報分析
説明会・統合報告書の開示・有価証券報告書の内容
02. 投資家開拓戦略について分析
提案
01. 開示要請・株主対策事例の共有
02. 情報開示の強化(長期計画、中計、アクションプラン、KPI、資本政策等)
想定効果
- 資本コスト低減
- 情報開示
- マルチプル適正化
プロセス
- 企業価値向上に向けた課題の4類型に基づき抽出された候補銘柄を対象に、エンゲージメント会議において、エンゲージメントを実行する対象企業を決定。
- ポートフォリオ構築は、運用チーム、リサーチチームで構成されるエンゲージメントファンド運用会議で合意した投資判断に基づき実行。
投資候補銘柄抽出
- 東証上場銘柄
- 時価総額300億円以上
銘柄抽出要件を共有
(4類型)
4類型に基づく銘柄抽出
-
1.不採用/低採算事業
2.ROEや資本コスト改善 -
3.成長に向けた事業変革
4.ディスクローズ
エンゲージメント
対象銘柄決定
- ファンドリターン目標(3年+50%以上、5年2倍以上)を意識した選別
エンゲージメント会議
- 運用チーム
- リサーチチーム
-
運用チーム
- 取り組むべき具体的課題の特定
-
分析
1.事業特性に対する分析
2.資本構成に対する分析
3.長期的な事業構造分析
4.ガバナンスプロセス分析
-
リサーチチーム
- 課題解決手法の評価
-
業績予想モデル構築、目標株価算出および到達までの時間軸設定。
リスク要因分析。
エンゲージメント実行
- 経営層(課題解決に対する権限者)に対するエンゲージメント
エンゲージメント会議
- 運用チーム
- リサーチチーム
-
- エンゲージメント実行後、その結果を共有し、今後の方針を議論・決定
- エンゲージメント論点の進捗、実行力、目標株価の妥当性に関して議論・評価
面談に加え、エンゲージメントレターの送付、
リンゲージメントを通じて経営層の課題解決を推進
- 議決権行使チーム
-
- 課題解決の進捗状況に応じて、議決権行使を実行
ポートフォリオ構築
- エンゲージメントファンド運用会議で個別銘柄保有、ウエートを決定
- ファンドリターン目標(3年+50%以上、5年2倍以上)を意識した選別
エンゲージメント・リサーチ
ファンダメンタルズ・リサーチ
エンゲージメント
ファンド運用会議
- 運用チーム
- リサーチチーム
-
- 課題解決の進捗 目標株価
- 到達までの時間軸 業績予想等
に基づき保有およびウエート決定
事例紹介①
わらべや日洋
ホールディングス
課題
-
①
利益水準の
低さに加えて
高ボラティリティ
提案内容
-
①
国内事業の
利益率改善 -
②
高利益率の
海外事業への
投資の強化
エンゲージメント実績
※主要実績のみ
❶ 前社長との対話
- 大和
-
収益改善に向けた価格政策の見直しやコスト体質の見直しなどを提案
(食品セクターの平均並への改善提案)
収益改善を原資とした上で、海外での成功モデルの確立を期待していることを共有
- 会社
- 利益率改善に向けた価格政策の必要性については共感。ただし、その水準については、大和アセットと認識に乖離あり
以降
❷ 前社長・現社長との対話
- 大和
- 国内工場の再編追加の必要性を提言
価格転嫁の継続を要請
- 会社
-
昨年来取り組んでいる価格政策の見直しにより、価格転嫁が進展したことを受けて、
あるべき収益水準に対する目線が変化
ただし、大和アセットが求める水準からは乖離あり
コスト体質の改善に向けた手法については一致
❸ エンゲージメント・レター送付
- 会社
- 大和アセットが求める利益水準の実現に対して賛同を表明
北米事業への投資を含む中期経営計画を公表。その後、追加で新たな工場投資を打ち出す
株価推移
2019年末~2023年10月末

※当ファンドのリターン目標は3年+50%、5年+100%。
TOPIXはベンチマークではないが、あくまで参考値のために掲載。
事例紹介②

課題
-
①
祖業であり課題を抱える
エラストマー事業は
資本効率が悪く、
収益率が低い -
②
社長に権限が
集中し、
痛みを伴う
意志決定に遅れ
提案内容
-
エラストマー
事業の構造改革
※エラストマー事業は、合成ゴム事業。JSR社の同事業は国内トップであり、
S-SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)を中心に高付加価値合成ゴムに強みを有する。
しかし、グローバル競争も激化し、事業環境は厳しさを増していた。
エンゲージメント実績
と株価推移
※主要実績のみ
(2017年5月末~2023年8月末)

※当ファンドのリターン目標は3年+50%、5年+100%。
TOPIXはベンチマークではないが、あくまで参考値のために掲載。
エンゲージメント実績
※主要実績のみ
❶ 社長との対話
- 大和
- エラストマー事業の低収益・高ボラティリティである点を問題点として指摘
- 会社
- 事業課題に対する認識は認め、対策は必要との認識が示されたが、S-SBR(※)は環境面で成長が期待できる事業として主張
※S-SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)はエコタイヤ向け素材として
環境への意識から燃費への要請が高まる中で、需要の成長に期待された。
❷ 社長との対話
- 大和
- S-SBRが資本コストを上回る利益が出ていない点を問題提起
- 会社
- 収益改善の必要性について認識しつつも、成長余地についても併せて言及
❸ CFOとの対話
- 大和
- 会社側は環境対応車向けタイヤの成長性に着目しているが、合成ゴム事業全体の成長性・収益性・環境負荷などの視点から検討すべきと提言。そのうえで、構造改革案について、当方のシナリオ分析結果を共有
- 会社
- 抜本的な構造改革の必要性について理解が示された
❹ JSR社契約コンサルタントとの議論
- 同社の依頼をうけて、構造改革案の策定に向けて、同社が契約したコンサルタントと議論
- 大和アセットが策定した事業評価や改革シナリオ、企業価値試算の結果を共有
大和アセットの提案も実案に組み込まれ構造改革は急激かつ大幅に進展
エラストマー事業に
対する構造改革の
必要性について言及
特別転進
支援施策などの公表
2020年9月
構造改革公表
ENEOSへの
エラストマー事業の
譲渡方針を発表
2021年5月
事業売却方針公表
産業革新機構による
公開買い付けが
公表された
2023年6月
TOB公表
エンゲージメントで使⽤した
ディスカッション・ペーパー(抜粋)
大和アセットが策定した事業評価や
改革シナリオ、企業価値試算に基づき、
構造改革の必要性や
望ましい改革の内容について提案
事例紹介③

小売業A社
地方展開を主とする食品
ディスカウントストア
課題
出店体制整備の遅れ
提案内容
エンゲージメント実績
※主要実績のみ
~2018
❶ 社長との対話
- 大和
- コスト構造の弱体化が見られ、要員コントロールや買収企業や新規事業対する見直しを提案
- 会社
- 提案事項に対する指摘は課題だと理解しており、対策に向けて着手しているとの回答
❷ 社長との対話&エンゲージメントレター送付
- 大和
-
労働生産性の悪化や面積当たりの売上効率の停滞に改善がみられず、買収企業や新規事業の収益化が遅々として進捗しなかった。コスト構造や店舗構造などの面で当時の経営判断が誤りであった点を指摘
その上で、出店体制の整備、赤字事業の見直し、多角化ではなく本業強化にリソースを傾けることを要請
- 会社
- 提案事項に対する指摘は課題だと理解しており、対策に向けて着手しているとの回答
~2022
❸ 社長との対話&エンゲージメント・レタ-送付
- 会社
- 新規事業の戦略を見直し、「成長」から「現状維持」への方針転換を表明
❹ 社長との対話
- 大和
- 大和アセットの提案に沿って、出店強化の体制整備は進んだ。さらに、オペレーションセンターを中心としたドミナント出店と適正な人員配置・戦略の実行を要請
- 会社
- 今後はドミナント出店に対しても意識していく考えが示された
株価推移
(2016年末~2023年末)

※当ファンドのリターン目標は3年+50%、5年+100%。
TOPIXはベンチマークではないが、あくまで参考値のために掲載。
エンゲージメントレター
A社へのエンゲージメントレター抜粋(2021年)
筋肉質な収益構造に向けての対話
①収益構造に対する見解と他社の視点
②収益構造の改善に向けた経営面での課題
③収益構造の分析から取り組むべき課題と改善策
④優良企業の人財と出店戦略(コスモス薬品、ベルク、ハローズ)
2024年10月末時点