前回、「株VS債券」の対戦で日本債券に勝利した日本株。とはいえ、これで長期投資向きの資産は日本株で決定…ということにはなりません。なぜなら、株という資産の中には日本株以外にもさまざまな種類があるからです！
今回の対戦で注目する資産は、今、巷で人気の「先進国株」！ 積立投資を行う人から支持を集める先進国株、果たしてその実力は!? まずは前回の勝者である日本株との対決でその実力を推し量ってみましょう。
と言うわけでROUND2、日本株と先進国株の対決スタートです！
彼についてわかっていることは、岩淵と同じく、格闘技が大好きだということと、投資についてかなり詳しく、そしてIWABを実現させるだけの資金力があるということ。その他に何をしているのかはナゾに包まれている…。
本日の対戦カードについて
みなさんこんにちは!! IWABの実況を担当する岩淵汗人です!! そしてこちらは解説担当のミスターTです!!
どうも。よろしくですじゃ。
本日の対戦カードは日本株と先進国株!! いやぁ、この対決も見たかったんですよね。ネット証券でも先進国株に投資するファンドが常に人気で、注目度が高い資産であることがうかがえます。日本株と対決するとどうなるのか!?
ふむ、投資先として海外に目を向けたときに、まず候補にあがってくるのが先進国株じゃろう。
ミスターT、そもそも先進国株ってどんな資産でしょうか？
先進国株は、米国やイギリス、フランス、ドイツといった世界の主要国の企業の詰め合わせ、こう考えるといいじゃろう。時価総額の大きな有名企業から、時価総額がさほど大きくない企業までパッケージングされた資産、ということじゃな。
なるほど！ 先進国株は世界主要国の企業の詰め合わせのイメージ！ それでは、選手の準備ができたようです。選手入場です！
日本株と先進国株、選手紹介!!
さあ！ 実現しました！ 日本株と先進国株の対決！ 侍のような日本株キャラとは対照的に、重厚な鎧を身に着けた騎士の出で立ちの先進国株キャラ！
（米国やイギリス、フランス、ドイツ、戦争やら金融危機やら長い歴史の中でいろいろあったからのぅ…そりゃ重厚な鎧も身に着けたくなるわなぁ…ボソッ）
ミスターT、日本株と先進国株のパフォーマンスの計測は何を指標にしたらよいでしょうか？
ふむ、日本株は前回と同様TOPIX（東証株価指数）、先進国株はMSCIコクサイ指数を使おう。この指数は、MSCI という米国の指数算出会社が開発した先進国の株価指数じゃ。一般的には先進国というと日本も含まれるんじゃが、この指数では日本を除外して算出しておる。
なるほど！ ということは、今回の対決は日本株VS先進国株（日本株除く）ってことですね。それではルールの説明に入りましょう。
ルール説明
それではルールの説明です！ ミスターT、お願いします！
ふむ、ルールは前回同様、各資産へ毎月3万円、約20年にわたって積立投資（円ベース）、その結果、「パフォーマンスが良い＝積立投資の評価額が大きい」のはどちらの資産か、２つの資産の長期にわたるバトルを見てみよう。
ありがとうございます！ それでは、いよいよバトル開始です！
日本株と先進国株のパフォーマンス
（ミスター T）上記はあくまで過去の実績と結果を示したものじゃ。必ずしも将来の成果を示唆・保証するものではないぞ。
さあ！ 結果が出ました！ 長期積立投資の結果、日本株の積立投資の評価額は約1,100万円！ 一方、先進国株は約1,500万円！ 両者とも元本を上回る投資結果となりましたが、約400万円の差をつけて、勝者は先進国株！ おめでとうございます！ ミスターT、先進国株の勝因は何でしょうか!?
勝因はズバリ、米国株じゃ。アップルやアマゾンといった米国企業は先進国の企業の中でも特に成長期待が高いと考えられ、2008年のリーマンショック以降、世界的な金融緩和を背景に投資マネーが流入したんじゃ。その結果、米国株のここ数年間の株価パフォーマンスは堅調なものとなった。
なるほど！ 米国株の高パフォーマンスが先進国株全体のパフォーマンスを牽引したのですね。確かに現在の私たちの身の回りにあるサービスには、米国企業が提供しているものがたくさんありますもんねぇ…なんか高パフォーマンスを実感しちゃいます！
（ミスター T）上記はあくまで過去の実績と結果を示したものじゃ。必ずしも将来の成果を示唆・保証するものではないぞ。
先進国株は元本720万円に対し、評価額は2倍以上の約1,500万円！ こりゃあもう先進国株に投資するしかないですね！
前回とまったく同じくことを言うが、これらはあくまで過去の実績、結果に過ぎんのじゃよ。もしかしたら今後、少子・高齢化で窮地に陥った日本に革新的な企業がたくさん誕生するかもしれん。そのとき、また投資マネーが世の中にあふれているような状況だったとしたら…。
日本株に投資マネーが流れ込んで、日本株が高パフォーマンスってこともありえるってことですね！
もしかしたら、という話じゃ。大切なのは、過去がこうだったらこう！ と思い込むのではなく、もしかしたらこういう可能性もあるかもしれない、といったさまざまな選択肢を自分の頭で考えて、投資先をしっかり吟味してみることが大切じゃ。
なるほど、自分の頭でしっかり考えて、投資先を選ばなきゃってことですね。
そういうことじゃ。IWABでは、そのための判断材料をこれからもどんどん提供していくぞい！
ミスターTのIWABに対する熱い想いを再実感したところで、本日はおしまいです！ 次回は先進国株と対比する存在である、あの資産が参戦予定です！ お楽しみに！
第3回「先進国株VS新興国株」はコチラ！
※使用した指数について
・TOPIXは株式会社東京証券取引所が算出・公表などの権利を有する指数です
・MSCIコクサイ指数に関する著作権、知的財産権その他一切の権利はMSCI Inc.に帰属します。
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IWAB インベス・ワールド・アセット・バトル!! ～長期投資向き資産、頂上決戦!!～
イラストレーター
奈良裕己
イラストレーター・漫画家。雑誌・書籍・Web・テレビなどジャンルや媒体を問わず幅広く活動中。投資信託と株主優待目当ての株を数年放置中なので、そろそろちゃんと勉強して資産運用したいと考えている。単行本「いとしの印刷ボーイズ」(学研プラス)発売中。
格闘技を専門とする30代半ばの実況アナウンサー。妻子持ち。格闘技の観戦はもちろん、自らも総合格闘技のジムへ通うほど格闘技への熱が高い。解説のミスターTとはジムの顔見知り。最近は資産形成への熱が高い。