投資家0年生のリアル投資日記

投資信託で未来への不安は消える?|shin5の投資日記vol.2

愛妻家のライター・shin5さんが投資に挑戦する「shin5のリアル投資日記」。

第1回では、shin5さんのこれまでのお金事情が明らかに。株やFXに投資していたこともあったshin5さんは今、家族の未来のことを考えて、投資信託に関心を持っているようです。

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shin5
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東京都内のメディア会社で働く33歳。子ども4人の6人家族。5年前、システムエンジニアだった頃に始めたTwitter(@shin5mt)が注目を集め漫画化。その後、小説やフォトエッセイなどの書籍を執筆し、累計20万部を突破。現在はメディアのディレクターやSNS運用を中心にコンサルティングを手掛けている。

ハル
ハル

年上の妻。ときおり公開するLINEの会話はユーモアがあり、数万リツイートされるほど人気がある。好きなLINEスタンプは深町なかさん、いつきゆうさん、サメーズ。性格はツンデレながらも、素直に気持ちを伝えようとする姿に共感が集まる。普段は近所のフラワーショップを手伝いながら、手芸仲間とハンドメイドアクセサリーを作ってデザインフェスタなどで販売している。

将来への不安は募るばかり

こんにちは! 月のお小遣いは2万円、shin5です。

この連載を始めて、未来への投資を今から始められることについて、夫婦で話す時間が増えました

そういえば、妻と結婚して10年が経ちました。出会って付き合い始めて結婚して、長かったような短かったような10年間。もし、結婚したときから貯蓄や投資信託を始めていたらと思うと、10年でどれくらい増えたんだろうと想像します。

とはいえ、過去を振り返っても仕方がありません。これからのことをしっかりと考えていきたいと思います。

shin5さん提供写真

さて、僕は毎日ニュースをチェックしていますが、不安になるような話ばかり耳にします。

子どもをひとり育てるためには3,000万円くらい必要だとか、老後の生活をするためには2,000万円必要だとか。日本の景気は良くなっていると聞いたかと思えば、悪くなっているという話もあったり。でも、そうしたニュースを聞いても、いまいちピンときません

「星占いみたいに、もっと分かりやすくなればいいのに」と妻はよく言います。

お金が空から降ってくるわけではないのですから、将来のためにどう備えたらいいのかわからなくなってきます。未来への不安は増えていく一方です。

初めての投資信託は正直悩む

だからこそ、夫婦で「未来への投資」を考えないといけません。お金の使い道として真っ先に思い浮かぶのは、やはり子どもです。

進学して、就職して、家庭を持って巣立っていく。その節目節目に必要なお金は、親として蓄えておきたいものです。

お金が潤沢にあって「親に頼って欲しい」というよりも、「いざという時のため」に蓄えは必要だと思っています。これから先、子どもの数だけ人生があるので、何がどうなるか分からないですからね。

ある日の夜、妻とこんな会話をしました。

 

shin5

投資をはじめてみようって話だけど。

ハル

正直悩むね。

shin5

だよね…

投資する方法や種類も多いし、正解なんてないからね。

ハル

それもそうだけど…

shin5

ん? どういうこと?

ハル

貯金をわざわざ投資して、増えることも減ることもあるなら、別に何もしなくていいんじゃないかなって思うところもある。

shin5

あー。確かにそうだね。

ハル

それに結婚して10年経ったじゃない? 毎月5万貯蓄していたら、600万円くらいになっていたはずで…

shin5

そうだね。貯金は大事だけど毎月の出費は多かったし、双子が小学校入ったり、長男の高校受験や塾もあったからね。

ハル

うん。分かってる…。これからもお金は必要になるから、無駄な出費を減らさないとね。

shin5

簡単には減らせないけどね。

ハル

やっぱり、パパのお小遣い半分にしようか。

shin5

ちょ、ちょっと待って(笑)

未来のことを考えようとしても、夫婦で話をしていると、どうしても今の生活に目がいってしまいます。「何もしなければそれでいい」という考え方も否定はしませんが、過去の自分に後悔するくらいなら挑戦しておきたいと僕は思う。

株やFXによる投資は経験があったので、今回は投資信託にしようと考えていました。

子どもたちも大きくなるし、大きなリスクを抱えてまで資産を増やしたいとは思わない。そもそも、投資信託について調べてみると、イメージと全然違っていました。株やFXのように自分で個別の銘柄や通貨を選び、大きなリスクを取って投資するというよりも、複数の投資先に分散して投資し、実際の運用は専門家に任せるやり方だったんです。

結局この日は、どこの何に投資するか夫婦で決めることはできませんでしたが、仕組みを理解していると、新しいことをはじめる不安は薄らいでいきます

洗濯機を買ったときみたいに、投資信託もランキングで比較

少し前に洗濯機が壊れて買い替えを考えたときは、性能を比較したり、インターネットで金額を比較したり、売れているものを探して参考にしてみたりしました。だから、投資信託でも同じことをやってみようと思いました。

 

今回、口座を開設した証券会社のサイトに「投資信託ランキング」が載っていたので、電車の中や、仕事の休憩中にチェックしたり、商品を比較したりしているといろいろわかってきます。

国内外の株式や国債など、ファンドによって投資対象の組み合わせが異なり、ファンドごとに特色があって面白い。毎月分配金が出るファンドや分配金を再投資するファンド、海外だと先進国や米国・アジア・ヨーロッパで投資対象が変わってきます。

株やFXをやっていたときも同じですが、人気のある商品や取引というのはトレンドがあります。あまり風呂敷を広げすぎず、背伸びせず、自分が知っている範囲で毎日チェックできそうなものを選び、日々勉強できそうなものを探していこうと思います。

そんなことを考えていると、妻からLINEが届きました。

妻とのLINE

妻とのLINE

夫婦で一緒に何かを選ぶと、ちょっとだけ愛着がわきますよね。買い替えた洗濯機と同じです(違うか)。

投資信託への投資は無理のない範囲で

投資信託をはじめる準備として、長期的にどれくらいの金額を投資信託に投資するか夫婦でよく話し合いました。子どもがいるご家庭だと想像しやすいかと思いますが、突然の出費や進学とともに用意するものが増え、どうしても現金が必要になります。

だから、あまり貯金がないのに投資信託をはじめてしまうと、

「塾に入って勉強したい!」
「ダンスのレッスンに通いたい」
「高校の修学旅行は海外なんだけど」

という子どもたちの前向きなお願いに、「今お金を増やしてるから諦めろ」とは言えません。

そこで我が家では、無理のない範囲で「50万円」を投資信託に投資することにしました。

50万円の内訳は以下のようなイメージです。

20万 日本株に投資する投資信託
20万 米国株(IT系)に投資する投資信託
10万 現金(当面の積み立て用)

日本株の投資信託を選んだ理由は、値動きをチェックしやすいからです。日本国内のお金の動きなら新聞やニュース、インターネットを見て分析したり予想を立てやすい。世界経済と比べて「少子高齢化」「不景気」など暗いニュースも目にしますが、これから2020年のオリンピック開催などの明るい話題もあるので、日本の未来に期待して積み立てます。

米国株(IT系)の投資信託を選んだ理由は、AI技術の進歩やセキュリティ、ブロックチェーン、ドローンや乗り物の自動運転機能など、米国のIT企業はまだまだ発展すると考えているからです。これからのさらなる発展に期待しています。

このように、20万円づつ日本株と海外株の投資信託に分け、残りの10万円はそれぞれの投資先に毎月1万円づつ投資していく予定です。

5ヶ月後には積み立て用の10万円が底をつきますが、その頃は僕の仕事が忙しくなって収入も少し増え、2歳の娘が保育園に入って、妻も仕事ができる状況になっていると想定して計画しました。

この投資体験が終わるころ、計画通りにお金を増やすことができるのか、投資がうまくいき、未来への不安は消えているのか、確かめてみようと思います。

次回
長期投資は結婚生活に似ていると思う|shin5の投資日記vol.3

・当記事は投資啓蒙を目的に作成したものであり、大和投資信託では個別の投資相談は承っておりません。
・当記事に掲載の情報は、すべて執筆者の個人的見解であり、大和投資信託の見解を示すものではありません。
・当記事で言及した企業はあくまでも参考のために掲載したものであり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

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ライター

shin5

東京都内のメディア会社で働く33歳。子ども4人の6人家族。5年前、システムエンジニアだった頃に始めたTwitter(@shin5mt)が注目を集め漫画化。その後、小説やフォトエッセイなどの書籍を執筆し、累計20万部を突破。現在はメディアのディレクターやSNS運用を中心にコンサルティングを手掛けている。