どうも! 「株で3億儲けるぞ!」を合言葉に資産運用を始めたライターの5歳です!
前回は初めての株取引ということで、どこの株を買うべきなのか、資産3億円の最短ルートを素人なりに考えてみました。この企画のアドバイザーである大和投資信託の長野さんには「資産運用は博打ではないので、長期でみると投資信託がいいですよ!」と助言をいただいたのですが、「とにかく大儲けしたい!」という欲望を抑えられず、株取引を始めることにしました。
ここで、長野さんに教えてもらった投資信託と株の違いを簡単におさらいしてみます。
では、いよいよはじめての株取引がスタートです!
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「投資家0年生のリアル投資日記」記事一覧
100株単位でしか買えないんですけど!
「株で3億、株で3億、株で3億…」
欲望の化身となった僕はそんなことをブツブツと呟きながら株のチャート(値動きの折れ線グラフ)を眺めて、どの株を買うべきか探しまくっていました。前回の記事ではそのことを書いたわけですが、そこで目をつけたのが日本随一のYouTuberマネージメント事務所の「UUUM株式会社」(東証3990)です。ちなみにその時の株価が6,230円(2019/1/28終値)でした。
そしていよいよ「じゃあ買いますか!」とアプリで株の買付をしようとしたら、あることに気付いてしまいました。
「100株単位でしか買えないんですけど!!」
そうなんです! UUUMの株の最小買付単位が100株だったんです!! 単純計算で62万円以上ないと買えない!!
※編集部注:100株以下で買えるサービスを提供している金融機関もあります。
「やっぱり株って金持ちの道楽なのかよ!!」
ちっくしょーと思いながら、ちょっと気になっていた任天堂の株価も見てみました。
3万2,910円…
(2019/1/28終値)
「100株だったら…329万円!!」
誰が買えるんだよ!!!
やっぱり株は金持ちのマネーゲームなんだな!! ちっくしょー!!
ちなみに僕の予算は20万。圧倒的な資金不足。
100株買うとして、株価が2,000円以下なら買えるということか…。ちなみに僕が最初に買いたかった銘柄の株価はたまたま高いものばかりだったんですが、探したら2,000円以下の株もたくさんありました。
僕がよく知っている所だと…
株式会社ANAP: 704円
カドカワ株式会社:1,146円
株式会社銚子丸:1,041円
株式会社西松屋チェーン:900円
(全て2019/1/28終値)
と、探すと結構たくさんあります。
やっと株を買えたぞ!と思ったら買えてない…?
そして、いろいろ探してちょっと気になったのが…
楽天株式会社:839 円(2019/1/28終値)です。
「めっちゃ安いし、これなら買えるし、しかも楽天ってサッカーではイニエスタ連れてきたし、これからも成長すんじゃね?」と女子高生みたいなノリで100株をポチりました。
よっしゃ~やっと買えたぞ~! と思ったわけですが、そんな喜びも束の間…買えてない。
え? 知らなかったのは僕だけですかね? 世間の常識なのかわからないんですけど、株って買い注文をしてから実際に自分の物になるまでに3営業日かかるんですよね。例えば月曜に買い注文をしたら買えるのが木曜。金曜だったら土日を挟むので翌週の水曜です。
※編集部注:株式の買い注文や売り注文が成立した日(約定日)を含んで4営業日目が、株の売買の決済をする日(受渡日)となります。
割と時間がかかる! すぐに買えない! スピーディーに買ったり売ったりできないんですよ!
※編集部注:実際は売買が成立(約定)していれば、その後、買った銘柄を売る、または売った銘柄を買う(反対売買)といった株取引を行うことが可能です。そのため、株を買って4営業日目まで待たなくても、その株を売ることができます。
ネットで買い物したら翌日に届くこのご時世に、届くまでに3日もかかるサービスってある? ちょっと株取引業界はイノベーションした方がいいと思うぞ! マジで!
※編集部注:前述の注釈の通り、約定していればその株の売買は可能です。ただし、配当金や株主優待など株主としての権利を得られるようになるのは、約定日から4営業日目の受渡日以降です。
しかしそのルールの中でみんな株をやっているわけですから、文句を言っても仕方がない。とりあえず買い注文をすることにしました。買った後に爆上がりすれば結果オーライ。注文したのが木曜日だったので翌週の火曜を待つ。
~そして火曜~
「あれれ~? おかしいぞ~?」
僕の心の中のコナン君が久しぶりに出ちゃいました。いくら確認しても株が買えてない。
それもそのはず、僕は指値注文で買付価格を805円で注文。わかりやすくいうとその値段で予約注文していたんですが、その日の時点で824円に上がっていたので買えないわけです。なんなの株。ちゃちゃっと買わせてくれよ…
※編集部注:5歳さんは自分で買う価格を設定して注文する「指値注文」で株を購入しました。指値注文は設定した価格を上回ると株を購入できません。設定した805円を株価が上回ったため購入できなかったというわけですね。一方、買う値段を設定しない「成行注文」という注文方法もあります。
なかなか始まらない僕の株取引。
ちなみにいろいろ調べてみたんですが、株取引の方法は銘柄や、証券会社によって買付方法が違ったりします。買付単位も1株から買える銘柄もあるし、買付方法もデイトレードというものがあってタイムリーに売り買いできたりします。というか、株といえばデイトレードって感覚があったので、次からはデイトレードをやります。
投資の準備を始めて1ヶ月が経ちますが、マジでわからないことだらけです。こんな僕が半年後とかに億万長者になっていると思うと本当にびっくりですよね(妄想が止まらない)。
僕のサクセスストーリーは始まったばかりです。
ではまた…。
ストラテジスト長野さんとの投資Q&A
長野さんのアドバイスも聞かずにデイトレードを始めようとしているわけですが、株取引で成功する人はどんな性格の人が多いでしょうか? 逆に失敗する人の特徴も教えてください。
デイトレードをやっている方を含め、さほど個人投資家の方と接点があるわけではないので、参考になるかわかりませんが、ファンドマネージャー(資産運用会社の運用の専門家)の生態(?)を観察するに、次のような感触は持っていますね。
まず、失敗しやすい人からいうと、変にプライドが高い人でしょうか。
変にプライドが高いと自分の間違いを認められず、ズルズルと失敗の深みにはまっていきやすいと思います。
ただ、頑固がダメかというと、そうではなくて、成功するには執着心が必要だと思います。
投資が上手くいくかどうかは、運に左右される部分もあるので、そこを突き抜けて成功するには、人並み以上の努力が必要です。それを苦に思わないためには執着心の強さが必要でしょう。
執着心が強く成功している人は、自分なりの投資手法を見つけているという意味で一芸に秀でている人が多いと思いますが、それは人と違うことをやるということでもあるので、同調指向の強い人は向いていないかもしれませんね。
その一方で、最後の最後でバランス感覚のある人、本当の意味で常識や良識のある人が成功しているようにも思います。
普通の人がバブルに踊らされたり、危機に身をすくめたりしている時に、冷静な判断ができる人ということですね。
などと書いていると「そんな人いるのかー!?」と突っ込まれそうですが、つまり相場観に基づいた売り買いで成功するのは、それだけ難しいということなんです。
じゃあ「難しいのに投資で資産形成なんてできるの?」と思うかもしれませんが、難しいのは“相場観に基づいた売り買いでの成功”です。
その難しいところをスルーする投資の方法が“積立投資”や“分散投資”なんです。次回お会いする時こそは、その辺りもお話できるといいんですけどね…。
次回、投資をはじめて1ヵ月が経った5歳さんが、長野さんと再び対談します。お楽しみに!
次回
「それでもデイトレードがしたいんです」|5歳のリアル投資日記vol.4
- 当記事は投資啓蒙を目的に作成したものであり、大和投資信託では個別の投資相談は承っておりません。
- 当記事に掲載の情報は、すべて執筆者の個人的見解であり、大和投資信託の見解を示すものではありません。
- 当記事で言及した企業はあくまでも参考のために掲載したものであり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。
投資信託
いろんな会社の株がパッケージになっていて、大きな値上りはないけど、下がる心配も少ないので安全。長期で見ると少しずつだけど資産が増えていく可能性がある(あくまでも可能性です。投資に絶対はありません!)。
株
銘柄にもよるけど日々の値動きがあるので、短期で儲けが出る可能性もある。しかし、大損する可能性もある。気をつけて取引しましょう。