マンガで学ぶ 複利のチカラ

第1話 紙1枚で火星まで!? 複利のチカラとは!?

まいどまいど、スタディー・トウシマや。
投資や資産運用について調べてて「複利」って言葉に出会ったことはないやろうか?

実はむっちゃ大切な考え方やねんけど、難しいと感じてしまう人も多いんと思うんよ。

そこでや! 当連載ではマンガを使って複利をわかりやすく解説していくで! 第1回は複利の基本的な考え方についての説明や! 気楽に見ていってや!

スタディー・トウシマ

投資の話に目がなく、お金を増やすことばかり考えている。職業は大学教授で、普段は学生向けに投資や経済に関する講義を行っている。「まいどまいど」が口癖。

若者

ごく普通の若者。投資初心者。勧められるがままに毎月分配型の投資信託を購入。

 

ウサギとカメから学ぶ「複利」

 

 

 

 

次回のマンガを早く読みたい人はコッチやで!

 

トウシマ
どや? わかったかな?

若者
うーん、なんかマンガの勢いで適当にごまかされてる感が…。

トウシマ
 

よ、よっしゃ! ほんなら詳しく解説するから聞いてや!

 

ええか、まず単利っちゅーのは足し算のイメージや。0.1ミリの紙を1枚ずつ足していくとな、下にあるような右肩上がりの直線のグラフができるんや。これが単利的発想

 


トウシマ

でもな、複利は足し算ちゃうねん。掛け算のイメージやねん。

 

若者
掛け算?…。
 

トウシマ

せや。厚さ0.1ミリの紙を半分に折ってくっちゅーことは、1回目は0.1ミリの紙を半分に折るから、0.1×2=0.2ミリとなって、さらに2回目はその0.2ミリの厚さが半分に折れて、厚みが増す、0.2×2で0.4ミリとなるやろ。


若者
はぁ。
 

トウシマ

もともとあった数字に掛け算、そして出てきた数字にまた掛け算、それで出てきた数字に掛け算、といった感じに掛け算を繰り返していくことで、紙の厚さがどんどん増していくんや。こんな感じに!

 


若者

10回折るだけでもう100ミリ…6回以降、紙の厚さの増し方が急激過ぎる…。


トウシマ

せや! これが複利や! 掛け算をどんどん繰り返していくから、数字はどんどん増えていく。回数を重ねるに連れて加速度が増し、曲線のグラフになるんや。ちなみに50回折った場合のグラフはこんな感じやで。

 


若者

厚さの単位が万キロメートルになってる…。月とか火星が出てきて、なんかもうスケールが違い過ぎる…。


トウシマ

足し算やなくて、掛け算! これが複利のチカラや!


若者

でも、そもそも紙の厚さと投資って関係ないよね? なんか現実感無くて、複利のチカラとやらをイマイチ実感できない…。


トウシマ

(正直な奴やなー…)よ、よっしゃ! ほんならお金に複利かかったらどんだけスゴイことになるか説明したるわ! 次回へ続くで!

協力:青木雄二プロダクション

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インベスタイムズ編集部

ライター

インベスタイムズ編集部

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北村ヂン

イラストレーター

北村ヂン

1975年群馬県出身。イラストレーター。 器用貧乏がゆえにイラストから漫画、テキスト原稿、動画制作、イベント制作まで請け負い、ひとり制作会社状態となっている。要は何の仕事をしているのか、人に説明するのが難しいのが悩み。