ヘッジファンド

デリバティブ(先物やオプション)やさまざまな運用手法・戦略を用いて、リスクをヘッジしながらも、絶対的な利益を追求する投資ファンドのことです。
一般の公募の投資信託とは違い、バミューダなどのタックスヘイブン(非課税国地域)で私募のパートナーシップとして設立され、高リターンを追求し、運用成果の一部を運用担当者が成功報酬として獲得するという形がとられることが多くなっています。
グローバル・マクロ、マーケット・ニュートラル、ロング/ショート、アービトラージなどさまざまな運用手法・戦略があります。

【グローバル・マクロ戦略】

マクロ経済の予測に基づき、世界各国の各市場の方向性を予想し、収益を得る戦略
主要なマクロ経済指数および金利の変動に起因する通貨、株式、債券への影響など、グローバル経済の状況変化を狙って利益を追求する投資戦略です。
投資対象は特に制限を設けず、先進国、新興国を問わず世界中の多種多様なもの(例えば、株式、債券、商品、デリバティブ商品、為替など)を投資対象とします。

【マーケット・ニュートラル戦略】

市場リスクを限りなくゼロに近づけた上で、市場リスク以外の要因に収益機会を見出す戦略
買い建て金額(ロングポジション)と売り建て金額(ショートポジション)をほぼ同額にして、マーケット全体が変動するリスク(市場リスク)から運用資産の動きを遠ざけます。
株式市場全体の動きが予想外に下落に見舞われるなどのリスクからは中立な状態になれば、純粋に銘柄選択によって運用成績が決まるようになります。

【株式ロング/ショート戦略】

株式の買いポジションと売りポジションを組合わせる戦略
1950年代に最初に確立された伝統的な投資戦略です。
値上がりが期待される銘柄の購入(ロング)と値下がりが予想される銘柄の空売り(ショート)を組合せて投資することで値動きの差に収益機会を求めます。
株式市場の見通しに基づき、ロングとショートの比率を機動的に変更することで、株式市場の値動きによる影響を抑制しながら収益を追求します。
先物およびオプションをこの戦略における空売りに代えて利用することがあります。

【アービトラージ戦略】

値動きの相関性等を基に、二つの商品の価格差を利用する戦略
二つの関連性の高い銘柄の一時的な価格差(ミスプライス)に着目して収益機会を追求する投資戦略です。
この戦略は高い技術が必要であり、また流動性および効率性を併せもつ狭い市場セグメントを利用します。

【イベント・ドリブン戦略】

再編、経営難、その他の企業の出来事(イベント)を収益の源泉とする戦略
企業の再構築、合併、買収、破綻等の事象がもたらす価格変動に収益機会を追求する投資戦略です。
合併や買収に関係する企業の株式の購入と空売りを同時に行なう、「合併アービトラージ戦略」と、財政難にあり債務不履行状態にある企業の債務、株式、商業手形に対して投資を行なう「破綻証券戦略」が代表的です。

【コモディティ・トレーディング戦略】

金融先物、商品先物等に投資を行なう戦略
全世界の上場金融先物、商品先物、通貨市場に投資を行なう戦略です。
資金の一部をデリバティブ商品に投資し、残りを現金で維持します。
コンピューターを駆使して過去の値動きを分析し、機械的な運用を行なうのが主流です。
マネージド・フューチャーズ、あるいはCTA(商品取引顧問業者)と呼ばれることもあります。

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