取引価格/基準価額
取引価格は上場株式の株価のように市場で変動しますが、基準価額は営業日毎に1度だけ算出されます。
| 取引価格 |
ETFは上場株式と同じようなルールで、証券会社を通じて金融商品取引所において売買することができます。取引価格は取引所が開いている間、取引毎に変動していきます。
取引所で売買の際に適用される価格は基準価額ではありません。上場している金融商品取引所において取引されている価格=取引価格です。
| 基準価額 |
一般の投資信託と同じように、1日一回、運用会社(委託会社)が発表します。
基準価額は投資信託が組み入れている資産を時価評価し、配当金や利子を加え、運用管理費用(信託報酬)など経費を差し引いた純資産総額を、その日の口数で割った値段のことです。
では、ETFの基準価額はどのように使われるのでしょうか?
たとえば株価指数に連動することをめざして運用されるETFは、運用会社(委託会社)の募集に応じて、証券会社などの指定参加者が保有する現物株バスケットを拠出して受益権を得ます。基準価額はその受益権の価値になります。
取引価格と基準価額の主な違い
|
決まり方 |
日中の変動の有無 |
関係ある投資家 |
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取 引 価 格 |
市場の需要と供給で決まる |
有り |
市場で売買する投資家 |
基 準 価 額 |
委託会社の算定で決まる |
無し |
応募や交換に応じる指定参加者や |
取引をしている証券会社のホームページや、ETFが上場している金融商品取引所のホームページなどで確認することができます。
また、日本経済新聞の証券ページの「上場投資信託(ETF)」欄など、日刊新聞で前営業日の終値を確認することもできます。
<関連リンク>
東証マネ部!(銘柄検索)
ETFは金融商品取引所で取引されるため、基準となる指数と異なる値動きをすることがあります。
例えば日経平均株価は、採用されている225銘柄の平均値から一定のルールにのっとり価格が算出されます。
日経平均株価に連動することをめざすETFはその価格に連動するように運用されますが、ETFそのものも、金融商品取引所で取引されるために、日経平均の値動きの要素とは別に、その時々の投資家の「売りたい」や「買いたい」という需給の動向によって取引価格が変動します。
そのため基準となる指数等の値動きと必ずしも同じ動きとならないことがあります。