オーストラリア⾦融政策(2019年6月)

  • マーケットレター
  • 2019年06月
市場予想通りの利下げ

失業率の上昇が利下げの契機に

2019年6月4日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀⾏)は政策⾦利を1.5%から1.25%に引き下げることを決定しました。先月のニュージーランド準備銀⾏に続いての利下げです。ロウRBA総裁が5月21日の講演で6月に利下げを検討すると発⾔して以降、市場は利下げの可能性を⼗分に織り込んできたためサプライズはありません。
RBAは5月の会合で声明⽂の最終段落の記述を⼤幅に変化させ、経済には依然として余剰な資源があり、インフレ目標の達成には労働市場のさらなる改善が必要との⼀⽂を明記していました。しかし、その後公表された4月の失業率が3月に続いて上昇したため、RBAは利下げに踏み切ったと考えられます。今回の声明⽂では、利下げが雇用環境の改善を進めインフレ目標の達成に寄与するとしつつも、労働市場の動向を注視し⾦融政策を調整すると結論付けています。インフレ率の顕著な上振れを引き起こすことなく達成可能な失業率の⽔準は、従来想定していた5%程度よりも低いとRBAは考えており、豪州の労働市場の改善が進まないようであれば、追加利下げも議論されるでしょう。ただし、世界的に緩和的な⾦融政策姿勢が支配的なため、RBAの利下げが豪ドル安に直結するとは限りません。

オーストラリアの失業率のグラフ
(出所)オーストラリア統計局
オーストラリアの金利と為替
※政策⾦利は決定日ベース
※10年国債利回りと豪ドル円は6月3日までのデータ
(出所)ブルームバーグ
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