トルコの足元の投資環境について

  • マーケットレター
  • 2019年05月
統一地方選挙の蒸し返しでトリプル安

⺠主主義の危機に投資家が敬遠

統⼀地方選挙をめぐる政治的混乱を背景に、⾜元でトルコ資産が下落しています。3月末に⾏われた統⼀地方選挙では、与党AKP(公正発展党)はイスタンブール、首都アンカラ、イズミルの三⼤都市で敗北しました。エルドアン⼤統領はイスタンブールでの選挙で不正があったと主張し、⼀部投票所での再集計を要求したものの、選挙管理委員会に退けられました。AKPからもイスタンブール市⻑選のやり直しが要求されたものの、エルドアン⼤統領が敗北宣⾔と取られる発⾔をしたことにより、事態は収束したと思われていました。しかし5月6日(現地、以下同様)、トルコの最⾼選挙管理委員会はイスタンブールの市⻑選挙の結果を無効とし、6月23日に選挙のやり直しを実施すると発表しました。AKPから最⾼選挙管理委員会に対して何らかの圧⼒があったのではないかと憶測が広がり、トルコの⺠主主義に対する懸念が台頭しました。これを受けて、トルコからの資⾦逃避の動きへの警戒が強まり、トルコ市場は、為替、債券、株式のトリプル安で反応しました。
トルコの⾦融市場においては、外貨準備⾼の信ぴょう性や中央銀⾏の独⽴性への懸念が⾼まっています。また、外交⾯でもロシアからのミサイルシステム調達をめぐって対米関係の悪化が懸念されています。市⻑選挙のやり直しで独裁政治の批判も⾼まる中、エルドアン⼤統領の動向に注目が集まります。目先は、引き続き市場のリスクセンチメントの悪化への警戒が必要と考えます。

為替の推移
⾦利と株価の推移
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