ブラジル⾦融政策(2019年5月)

  • マーケットレター
  • 2019年05月
市場予想通り政策⾦利を据え置き

年⾦改革法案の審議に引き続き注目

ブラジル中央銀⾏は5月8日(現地)、政策⾦利を市場予想通り6.5%に据え置きました。
足元のインフレ率は目標範囲(2019年は4.25%±1.5%)内で推移しており、インフレ期待も高まっていません。中央銀⾏は景気回復を⽀援するため、政策⾦利を低位で据え置くことを決定したとみられます。声明文では、今後の⾦融政策について、経済活動やインフレなどの状況次第とされています。
今後のブラジルの経済については、現在議会において審議中である年⾦改⾰法案をめぐる動向が注目されます。年⾦改⾰は憲法改正を伴うため、法案可決のハードルは高いものとなっており、今後の展開は審議の遅延や法案の修正などの紆余曲折が予想されますが、ボルソナロ政権は多少の妥協を重ねつつも最終的には年⾦改⾰を達成しうるとみています。年⾦改⾰によって財政収⽀が改善すれば、海外からの資⾦流入や為替の安定が⾒込まれ、ブラジル経済の追い風となることが期待されます。
当面のブラジル・レアルは、同法案をめぐる政治動向や外部環境に左右される展開が⾒込まれます。外部環境としては、⽶国の⾦融引き締め観測のはく落はサポートとなる⼀⽅で、⽶中貿易摩擦の問題はリスク要因として注意を要します。

政策⾦利とインフレ率の推移
為替の推移
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