インド⾦融政策(2019年4⽉)

  • マーケットレター
  • 2019年04月
RBI(インド準備銀⾏)は2会合連続で政策⾦利を引き下げ

RBIはさらなる利下げ余地を⽰唆

2019年4⽉4日(現地)に開催された⾦融政策委員会において、RBIは政策⾦利であるレポ⾦利を0.25%ポイント引き下げ、6.00%にすることを決定しました。また、リバース・レポ⾦利も0.25%ポイント引き下げ、5.75%にしました。利下げは市場におおむね織り込まれており、反応は限定的でした。
2018年後半以降、インドのインフレ率は低下傾向にあり、RBIのインフレ目標の中心値である+4%を継続的に下回っています。また、⽶国の⾦融引き締め姿勢の後退により、新興国からの資⾦流出懸念を背景とした通貨安懸念も後退しました。これらの要因がRBIに政策⾦利の引き下げ余地を与えたようです。
2018年12⽉に政権に近いダス元財務次官がRBIの新総裁に着任して以降、RBIは政府と足並みをそろえて規制緩和や流動性の供給などに努め、2019年2⽉に利下げを実施し、⾦融緩和的な姿勢を強く示してきました。RBIは今回の⾦融政策委員会で、4-9⽉のインフレ率⾒通しを2.9〜3.0%と、2⽉時点の予想である3.2〜3.4%から下方修正し、さらなる⾦融緩和余地を示唆しました。
目先は4⽉中旬から5⽉後半まで⾏われる下院総選挙が注目されています。モディ⾸相率いる与党BJP(インド⼈⺠党)は、ほとんどの選挙区で現職を⽴候補させていますが、議席数を減らすとみられています。それでもモディ⾸相は⼈気のあるリーダーであることから、政権は継続すると当社ではみており、当シナリオが実現した場合、インドの⾦融・為替市場は構造改革の継続を好感するとみられます。

政策金利の推移
インフレ率の推移
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