ブラジル金融政策(2019 年2 月)

  • マーケットレター
  • 2019年02月
~ブラジル中央銀行は市場予想通り政策金利を据え置き~
ポイント
  • ブラジル中央銀行は市場予想通り政策金利を据え置き
  • 構造改革が進展するかどうかに引き続き注目

ブラジル中央銀行は市場予想通り政策金利を据え置き

ブラジル中央銀行は2 月6 日(現地)、政策金利を全会一致で6.5%に据え置きました。市場では、大半が政策金利の据え置きを予想していました。
足元のインフレ率は中央銀行の目標範囲内で推移しており、インフレ期待も高まっていません。利上げの必要性が見られない中、中央銀行は景気回復を支援するため、政策金利の据え置きを決定したとみられます。
声明文では、今後の金融政策について、経済活動やインフレなどの状況次第とされています。インフレの上振れリスクとしては、構造改革の停滞や新興国経済の見通しの悪化が挙げられています。

政策金利とインフレ率の推移

構造改革が進展するかどうかに引き続き注目

ブラジル経済は、2019 年も緩やかなペースで成長すると考えています。今年発足したボルソナロ新政権は構造改革を進める意思を示しており、市場では期待が高まっています。しかし、ボルソナロ大統領を支える与党は議会で十分な議席数を有しておらず、改革の進展には議会との協力が不可欠です。2 月初めの上下院議長選挙では、両院とも政権に近いとみられている民主党から議長が選出されました。議長は議事運営に関して大きな権限を有しているため、議長選挙の結果は、政権が円滑な議会運営を行う上で追い風となります。
当面のブラジル・レアルは、構造改革をめぐる思惑や外部環境に左右される展開が見込まれます。外部環境としては、これまで新興国市場の逆風となっていた米国の金融引き締め姿勢が足元で後退したことが、ブラジル・レアルを下支えすると考えられます。

ブラジル・レアルの推移

以上

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