安倍⾸相辞任表明の影響について

  • マーケットレター
  • 2020年08月
政策の継続性に関する不透明感がいつ払拭されるかに注⽬

2012年12⽉からの⻑期政権が終了へ

28⽇(⾦)に安倍⾸相は健康上の問題を理由に、総理⼤⾂を辞任する意向を表明しました。28⽇午後2時過ぎに⼀部メディアが辞任観測を報じると、TOPIX(東証株価指数)は⼀時2%超急落し、終値も前⽇⽐▲0.68%となりました。為替も観測報道直後に106円/⽶ドル台後半から106円/⽶ドル台前半まで、円⾼が進⾏しました。

2012年12⽉に発⾜した第2次安倍政権は、現在まで7年8カ⽉の⻑期政権となり、3本の⽮に代表される経済政策などもあり、TOPIXは政権発⾜来90%程度上昇しました。⻑期政権という⽇本の政治の安定性は、⼀般に海外投資家が⽇本株を投資する際の選好理由の⼀つと考えられており、⾸相が交代する⾒込みとなったことは不透明感が強まるという意味で⾦融市場にとってはマイナスと考えられます。

今後は事実上の⾸相選任となる⾃⺠党の後任総裁選びが市場の注⽬点となります。⾃⺠党の党則上、任期途中の退任に伴う総裁選出は、党員投票を含む公選以外に両院議員総会による選出も可能となりますが、28⽇の会⾒で安倍⾸相は「執⾏部に任せている」と発⾔し、選出⽅法について具体的な⾔及は⾏いませんでした。どの選出⽅法が採⽤されるかによって、後任総裁が誰になるか変わってくる可能性もあるため注意が必要です。国会議員が中⼼となって選出する両院議員総会の⽅が、政策の継続性が確保されやすく、市場の安⼼感は⾼まりやすいと考えられます。

⽬先の株式市場や為替市場は、次期⾸相への思惑から不安定な推移となる可能性がありますが、新政権においても現在の政策が抜本的に変化するとは考えづらいことから、政権交代に伴う⾦融市場の混乱も⼀時的なものに留まると想定されます。

TOPIXの推移(年初来)(2020年1⽉6⽇から8⽉28⽇)
(出所)Bloomberg
TOPIXの推移(2020年8⽉28⽇)
(出所)Bloomberg
⽶ドル円の推移(年初来) (2020年1⽉6⽇から8⽉28⽇)
(出所)Bloomberg
⽶ドル円の推移(2020年8⽉28⽇)
(出所)Bloomberg
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