オーストラリア金融政策(2020年8月)

  • マーケットレター
  • 2020年08月
感染第2波を受けて成長率見通しを下方修正

先行きの不確実性は高いが、現状の政策を粘り強く続ける見込み

8月4日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀行)は市場予想通り政策金利と3年国債利回りの誘導目標を0.25%とする現状の金融政策を据え置くと発表しました。なお、国債の購入は、5月4日を最後に実施していませんでしたが、過去数週間は3年国債利回りが目標の0.25%をわずかに上回って推移していることを理由に、8月5日に再開すると述べています。

経済見通しについては、今年の成長率を▲6%とし、5月時点の▲5%から下方修正しています。年前半の落ち込みは従前の想定より浅いとしながらも、ビクトリア州における新型コロナウイルスの感染第2波の影響で、景気回復が緩慢になるとの見立てです。もっとも、この見通しは新型コロナウイルスの感染状況次第で上振れることも下振れることもあるとし、先行きの不確実性の高さを強調しています。

ビクトリア州のメルボルンでは7月8日からロックダウンを実施していますが、未だに感染収束の兆しが見えていません。そこで、ビクトリア州は8月2日に夜間の外出禁止を発表したほか、翌3日には小売業や建設業などの一部業務を制限すると発表するなど、感染対策を強化しています。目先はこうした対策の効果を見極める時間帯になると考えられます。

この1カ月でオーストラリア経済の下振れリスクは一段と高まりましたが、RBAとしては現状の政策を継続することが最善であるとの認識に変わりはないようです。為替市場においては、感染第2波に伴う経済の下振れリスクが豪ドルの上値を抑える懸念はありますが、実効的な追加緩和策が乏しい中では金利の低下余地も限られるため、豪ドルが大きく下落する可能性も低いと考えています。

オーストラリアの政策金利と国債利回り(2019年1月初から2020年8月4日)
(出所)ブルームバーグ
RBAによる国債・準政府債の購入額(2020年3月20日から2020年7月31日)
(出所)RBA
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