インドネシア金融政策会合

  • マーケットレター
  • 2020年06月
3カ月ぶりの利下げで、景気回復に向け政策を総動員

追加金融緩和により、財政刺激策実行の遅延を補う

6月18日(現地、以下同様)、インドネシア銀行(中央銀行)は、3カ月ぶりに政策金利である7日物リバースレポレートを0.25%ポイント引き下げ、4.25%にしました。これで、政策金利は、2017年に記録した過去最低水準に並びました。4月以降、国内外の金融市場が不安定な中、中銀は為替レートの安定を維持するため、追加利下げには慎重な姿勢を取りました。しかし、6月に入り、インドネシア・ルピアの対米ドルレートがコロナ禍前の水準近辺まで回復したことで、利下げ再開の土台が整いました。

中銀は、経済見通しに関しては、2020年の実質GDP成長率を+2.3%から+0.9~1.9%のレンジへ引き下げましたが、7-9月期からは景気回復に勢いがつくとの見方を示しました。また、インフレ率に関しても、3±1%の目標レンジ内に収まるとの楽観的な見方を継続しました。このような見通しを基に、今後の政策スタンスについて、中銀は「マイルドなインフレ圧力、対外安定性の継続、経済成長を刺激する必要性に沿って、金利を引き下げる余地を模索する。」と、利下げに前向きな文言を声明文に盛り込みました。今後も、高めの実質金利などを勘案して、0.50%ポイントの追加利下げが行われると見込みます。

一方で、財政政策に関しては、ムルヤニ財務相が5月中旬に新型コロナウイルスに対する「国家経済復興プログラム」を発表しましたが、足元では、執行率が低いとの声が強まっています。6月半ば頃から移動制限が段階的に緩和される中で、支援策実行の滞りは、経済活動再開の加速に水を差す可能性があると懸念されます。このような環境の中で、中銀が積極的な金融緩和の姿勢を明確に示したことは、市場に安心感をもたらします。さらに今後「国家経済復興プログラム」の実行加速につれ、中銀と政府の政策総動員による景気回復が期待されます。

インドネシアの主要政策金利(2017年1月初から2020年6月19日)
(出所)インドネシア銀行、ブルームバーグ
インドネシアの為替レート (2015年1月初から2020年6月19日)
(出所)ブルームバーグ
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