ブラジル金融政策(2020年6月)

  • マーケットレター
  • 2020年06月
0.75%ポイントの⼤幅利下げ

景気の落ち込みに対して⼤幅利下げで対応

ブラジル中央銀⾏は6⽉17⽇(現地)、全会⼀致で政策⾦利を3.00%から2.25%に引き下げました。中央銀⾏は前回会合で追加利下げを⽰唆しており、新型コロナウイルスの感染拡⼤による経済活動への影響を和らげるため、8会合連続となる利下げを実施しました。声明⽂では、新型コロナウイルスが世界経済の著しい景気減速を引き起こし、ブラジル経済も想定以上に景気が落ち込んでいると述べられています。
また、インフレ⾒通しについては前回会合から下⽅修正しており、中央銀⾏のインフレターゲットの下限を下回ると想定しています。次回の⾦融政策については、追加利下げの可能性に⾔及しつつも、利下げ余地は⼩さいとの⾒⽅を⽰しています。

⾜元のブラジルでは、新型コロナウイルスの感染拡⼤に⻭⽌めがかからず、実体経済への悪影響が懸念されています。また、感染拡⼤に対するボルソナロ⼤統領の責任を問う声や閣僚の相次ぐ辞任などから政治不安の⾼まりも懸念されています。しかし、急落した原油価格の底打ちや経常収⽀の改善基調などから、最安値を更新していたブラジル・レアルは反発をみせています。また、潤沢な外貨準備⾼を有しており、対外ぜい弱性が低下していることはブラジル・レアルの下⽀え要因になると期待されます。それでも⽬先は、感染拡⼤が収束するまでの時間軸や経済への影響などの不透明感が依然として強いため、当⾯は、感染状況や実体経済への影響、そして政権運営に注意を払っていく必要があると考えます。

ブラジルの政策⾦利とインフレ率の推移 (政策⾦利:2013年1⽉31⽇から2020年6⽉17⽇)(インフレ率:2013年1⽉から2020年5⽉)
(出所)ブルームバーグ
ブラジル・レアルの推移(2019年6⽉17⽇から2020年6⽉17⽇)
(出所)ブルームバーグ
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