オーストラリア金融政策(2020年6月)

  • マーケットレター
  • 2020年06月
現状の政策を維持

経済の落ち込みは従前の想定よりも浅くなる可能性

6月2日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利と3年国債利回りの誘導目標を0.25%とする現状の金融政策を据え置くと発表しました。声明文で目立ったのは、RBAが経済見通しに対する上振れリスクを認めた点です。前回会合の声明文で今年前半に経済が10%縮小するとの見通しを示していましたが、「経済の落ち込みは従前の想定よりも浅くなる可能性がある」としたほか、5月初旬には労働市場の悪化に歯止めの兆しが出たことやすでに個人消費が回復し始めていることにも言及しています。一方、今後の景気回復の見通しは依然として不確実性が高いとも述べられており、声明文の内容が強くなりすぎないようにバランスを取った印象です。

オーストラリアの3年国債利回りは0.25%近傍で安定した推移が続いており、RBAによる国債の購入は5月4日を最後に、準政府債の購入は5月6日を最後に実施されていません。今なお中央銀行が大量の国債を購入し続けている他の先進国と比較して、足元でオーストラリアの長期金利は高位で推移しています。より高い利回りを求める海外投資家がオーストラリアの国債を購入していることもあり、豪ドルは他の通貨に対して堅調に推移しています。6月2日に発表された1-3月期の経常収支が84億豪ドルの黒字を記録するなど、実需面でも豪ドルに追い風が吹いています。金融市場の安定が続く限り、海外投資家によるオーストラリア債券市場への資金流入は続く可能性が高く、実需・投資需要ともに豪ドルの上昇を後押しすると考えられます。もっとも、豪ドルはリスク回避姿勢が強まると売られやすい通貨であるため、新型コロナウイルスの感染第2波が発生しないか、また米中ならびに豪中関係の動向などを注視する必要があります。

オーストラリアの金利と為替のグラフ(2020年1月初から2020年6月2日)
(出所)ブルームバーグ
各国の10年国債利回りのグラフ(2020年1月初から2020年6月1日)
(出所)ブルームバーグ
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