トルコ⾦融政策(2020年5⽉)

  • マーケットレター
  • 2020年05月
0.50%ポイントの利下げを実施

9会合連続の利下げ

トルコ中央銀⾏は5⽉21⽇(現地)、政策⾦利(1週間物レポ⾦利)を8.75%から8.25%に、0.50%ポイント引き下げることを決定しました。市場予想通りの利下げ幅となったため、発表直後のトルコ・リラは⼩動きとなりました。
トルコ中央銀⾏は声明⽂で、先進国や他の新興国も緩和的な政策を継続していることに⾔及し、トルコについては、新型コロナウイルスの感染拡⼤による影響で、外需や観光業、国内消費が打撃を受ける中、⼀部底⼊れの兆しも⾒られると述べました。このような環境下で、企業の資⾦繰りや⾦融環境をサポートし、感染収束後の経済回復に寄与するため、利下げを継続したとしています。またインフレ率については、需要⾯からの低下圧⼒が優勢と⾔及しており、利下げの⽀援材料となったと考えられます。
トルコでは3⽉以降、通貨防衛の結果とみられる外貨準備⾼の減少が⽬⽴ち、通貨安への警戒感が⾼まっています。⾜元では、節⽬であるトルコ・リラ/⽶ドル=7も突破したことで、トルコ政府は⼀部の欧⽶⾦融機関の取引禁⽌措置をとるなど規制の強化に動きました。数⽇後には解除されましたが、市場参加者は依然として当局の規制を警戒しています。⼀⽅、通貨防衛策の⼀種である、トルコ中央銀⾏と他国との通貨スワップ協定の枠が増額されるなど、トルコ・リラのサポート要因も報道されています。⾜元では、トルコの新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向となっており、経済活動の再開も期待されますが、外貨準備⾼や資⾦流出⼊の動向次第ではトルコ・リラが⼤きく変動する可能性もあると考えています。

政策⾦利の推移のグラフ(2016年1⽉1⽇から2020年5⽉21⽇)
(出所)ブルームバーグ
インフレ率の推移のグラフ(2015年3⽉から2020年4⽉)
(出所)ブルームバーグ
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