オーストラリア金融政策(2020年5月)

  • マーケットレター
  • 2020年05月
現状の政策を維持

利上げは見通せないが景気回復を織り込み長期金利は緩やかな上昇へ

5月5日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利と3年国債利回りの誘導目標を0.25%とする現状の金融政策を維持すると発表しました。
声明文では不確実性が高いことを前提に経済見通しが示されました。基本シナリオによると、経済は今年前半に10%縮小し、通年ではマイナス6%成長、来年はプラス6%成長の見通しです。失業率は、数カ月以内に約10%まで上昇した後、来年末まで7%を超えた状態が続き、インフレ率は、今後数年にわたって2%を下回る状態が続く見通しです。ただし、これらは4月21日に行われたロウ総裁の講演内容と整合的でサプライズはありません。また、声明文の最後に「経済が完全雇用に向けて前進しインフレ率が目標の2~3%内で安定するとの確信が得られない限り利上げしない」とのフォワード・ガイダンスを維持しており、見通しと照らし合わせればRBAは数年以内に利上げに転じる展開を想定していないと解釈できます。

一方、オーストラリアの3年国債利回りはRBAの目標である0.25%近傍で安定した推移が続いており、国債等の購入額は縮小され、購入頻度も減っています。引き続き、購入されている国債の年限は短中期ゾーンに偏っており、RBAからは長期金利を低下させようという意図は感じられません。当面、利上げに転じる展開は見通せないものの、当社では景気回復を織り込む過程で長期金利は緩やかに上昇すると見込んでおり、それに伴って豪ドルは主要通貨に対して堅調に推移すると予想しています。もっとも、財政支出の拡大などを背景とした悪い金利上昇に対しては、RBAが国債等の購入額を拡大させるなどの対応を取ることが想定されるため、金利上昇の要因は注視していきたいと考えています。

オーストラリアの政策金利と国債利回り(2019年1月初から2020年5月6日)
RBAによる国債・準政府債の購入額(2020年3月20日から2020年5月5日)
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