今週の米国株式市場の下落について

  • マーケットレター
  • 2020年04月
原油価格の急落で投資家心理が悪化

原油価格の歴史的急落が株式市場にも悪影響

4⽉21⽇(現地、以下同様)の⽶国株式市場は、NYダウ、S&P500、ナスダック総合の主要3指数がいずれも3%前後下落しました。20日と合わせると、下落率は5%前後になります。

原油価格急落による投資家心理の悪化が株安の主因とみられます。WTI原油先物価格5月物は20日に急落し、1バレルあたり-37.63米ドルと史上初めてマイナス価格になりました。21日は取引最終日の5月物が急反発しプラスを回復しましたが、取引の中心である6月物は9米ドル近く下落し、11.57米ドルでした。

原油価格急落の要因は、新型コロナウイルスによる経済活動の停滞で原油需要が急減していることです。減産を上回る需要減退で原油貯蔵施設に空きがなくなってきている模様です。商品先物は通常、実物を受け渡して最終的に決済が完了しますが、貯蔵施設不足で実物の引き取りを嫌った市場参加者が、決済の近い先物を投げ売りしているとみられます。

また21日は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に健康不安説が浮上し、地政学リスクが意識されたことや、IBM、コカ・コーラなどの主要企業に業績の先行き懸念が強まったことも株価下落の要因になりました。当面の株式市場は、原油価格や企業業績への懸念が残るとみられますが、その背景である新型コロナウイルス問題は改善の兆候がみられ始めていることから、過度に悲観視しなくてもよいと考えます。

NYダウのグラフ(2019年1月初から2020年4月21日)
(出所)ブルームバーグ
WTI原油先物価格のグラフ (2019年1月初から2020年4月21日)
(出所)ブルームバーグ
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