3⽉27⽇の⽶国株式市場の下落について

  • マーケットレター
  • 2020年03月
⽶国の新型コロナウイルス感染者数が世界最多に

⽶国での感染拡⼤に⻭⽌めがかからず

3⽉27⽇(現地、以下同様)の⽶国株式市場は、NYダウ、S&P500、ナスダック総合の主要3指数がいずれも4%前後下落しました。下落の要因としては、以下のような点があげられます。

  • 新型コロナウイルス問題に対処するための⼤規模経済対策などを好感し、⽶国株式市場は24⽇-26⽇の3営業⽇でNYダウが21.3%上昇するなど急回復しており、その反動があったとみられること。
  • ⽶国での感染拡⼤に⻭⽌めがかからず、感染者数が中国を上回り世界最多となったことや、ジョンソン英国⾸相のウイルス感染を受けて、移動制限⻑期化への懸念や不安⼼理が増幅されたこと。
  • 消費者⼼理の悪化を⽰す経済指標が発表され、景気後退への懸念が⾼まったことや、FRB(⽶国連邦準備制度理事会)が4⽉2⽇、3⽇の⽶国財務省証券購⼊を減額すると発表したこと。

今のところ、⽶国での新型コロナウイルスの感染拡⼤ペースに鈍化の兆しは⾒えず、景況感は⼤幅に悪化しています。⼀⽅で、リーマンショック時の2.5倍程度の⾦額となる⼤規模経済対策が成⽴しました。内容は、家計への⼩切⼿給付3000億⽶ドル、失業保険給付の拡充2500億⽶ドル、中⼩企業⽀援3500億⽶ドル、FRBの資⾦供給制度への拠出4250億⽶ドルなどです。感染拡⼤の状況次第ではありますが、⼤規模経済対策は、経済的な不安⼼理の軽減や、景気底打ち後の回復促進には効果を発揮すると考えられます。

⽶国の株価指数と⻑期⾦利の推移のグラフ 2016年1⽉初から2020年3⽉27⽇
(出所)ブルームバーグ
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