メキシコ⾦融政策(2020年3⽉)

  • マーケットレター
  • 2020年03月
メキシコ銀⾏は0.50%ポイントの緊急利下げを実施

⾦融市場の安定を図り、緊急利下げを実施

メキシコ銀⾏(中央銀⾏)は3⽉20⽇(現地、以下同様)、政策⾦利を7.00%から6.50%とすることを決定しました。メキシコ銀⾏は今⽉26⽇に定例の⾦融政策会合を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス問題への対策のために前倒しで会合を実施し、0.50%ポイントの利下げが決定されました。発表直後にメキシコ・ペソは対⽶ドルで下落しており、その後も軟調な推移となっています。

メキシコ銀⾏は声明⽂で、中国発の新型コロナウイルスの感染拡⼤により、経済活動の下振れリスクが⾼まったことに加え、メキシコ・ペソ安やメキシコ国債の利回り上昇などに対し、国内⾦融市場を落ち着かせるために利下げを決定したと表明しています。インフレ率に関しては、国際的なエネルギー価格(主に原油価格)の下落が下押し圧⼒となる⼀⽅で、⼤幅なペソ安によるインフレ圧⼒の上昇も想定されると述べています。インフレ⾒通しには不透明感が残るものの、⾜元のインフレ率はメキシコ銀⾏が⽬標としている3%台を維持していることから早期の利下げが適切だと判断した模様です。また、利下げ以外にも、⺠間銀⾏がメキシコ銀⾏に預ける預⾦を500億ペソ減らす政策などを打ち出し、銀⾏間取引の活発化や貸し出しの拡⼤を図っています。

新型コロナウイルスの感染拡⼤が収束するまでの時間軸や経済への影響などの不透明感は強いことから、当⾯は感染状況や世界経済への影響、また新興国の資⾦流出⼊動向を注意深く追っていく必要があると考えます。

政策⾦利と消費者物価指数(CPI)の推移のグラフ 政策⾦利 2016年9⽉1⽇から2020年3⽉23⽇ CPI(前年⽐)2016年9⽉から2020年2⽉
(出所)ブルームバーグ、メキシコ銀⾏
為替と国債⾦利の推移 2017年1⽉1⽇から2020年3⽉23⽇
(出所)ブルームバーグ
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