カナダの緊急利下げについて

  • マーケットレター
  • 2020年03月
定例会合を待たずに0.50%ポイントの利下げ

新型コロナウイルス問題や原油価格の急落に対して積極的な対応

2020年3月13日(現地、以下同様)、カナダ銀行(中央銀行)は緊急の金融政策会合を開き、政策金利を1.25%から0.75%に引き下げることを発表しました。声明文では「新型コロナウイルスのパンデミックや最近の原油価格の急落から生じるカナダ経済への負のショックを考慮した先回りの措置」であると緊急利下げに至った理由が述べられています。加えて、中小企業の資金繰りを支援する措置なども合わせて発表されています。カナダ銀行は3月4日に開催された定例の金融政策会合で0.50%ポイントの利下げに踏み切ったばかりでしたが、その直後の3月6日にOPECプラス(石油輸出国機構加盟国とロシアなど非加盟国)が協調減産の拡大や延長で合意できずに原油価格が急落したこと、またそれによる信用リスクの高まりが今回の緊急利下げを後押ししたと考えられます。

声明文には「経済成長を支援するためやインフレ率を目標圏内に維持するために、必要であれば金融政策をさらに調整する用意がある」とあり、追加利下げも辞さない構えです。次回の定例会合は4月15日に開催される予定ですが、FRB(米国連邦準備制度理事会)が3月15日に緊急で大幅利下げを実施したことに鑑みれば、カナダ銀行も次回会合を待たずして追加利下げに踏み切る可能性も十分考えられます。もっとも、金融市場はすでにリーマン・ショック以降の最低である0.25%まで政策金利が引き下げられることを織り込んでおり、追加利下げによる長期金利や為替市場の反応は限定的なものにとどまるでしょう。

政府は3月12日に10億カナダ・ドル規模の新型コロナウイルス対応策を発表しましたが、近く大規模な経済刺激策が発表される模様です。G7(主要7カ国)で協調しながら金融・財政政策を総動員し、今後もカナダ経済を強力にサポートすることが期待されます。

政策金利と10年国債利回り 2010年1月初から2020年3月13日
(出所)ブルームバーグ
原油価格と為替レート 2010年1月初から2020年3月13日
(出所)ブルームバーグ
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