ユーロ圏⾦融政策(2020年3⽉)

  • マーケットレター
  • 2020年03月
財政政策への強い期待

利下げ⾒送りも量的緩和政策を拡⼤

2020年3⽉12⽇(現地、以下同様)、ECB(欧州中央銀⾏)は新型コロナウイルス問題に対応して、⾦融緩和を決定しました。具体的には、銀⾏の資⾦繰り⽀援のためのつなぎの資⾦供給オペの導⼊、主に中⼩企業向けの銀⾏貸出を促すための⻑期資⾦供給オペに係る条件の緩和、量的緩和政策の拡⼤、銀⾏の資本・流動性制約の軽減などです。このうち、量的緩和政策は昨年11⽉から⽉200億ユーロのペースで再開されていますが、2020年末までに合計で1200億ユーロが上乗せされました。ラガルドECB総裁は、社債の積極的な購⼊も⽰唆しつつ、この量的緩和政策の拡⼤を現在の市場環境への最も効果的な⾦融政策⾯での対応と評価しており、企業の資⾦調達コストの低減に寄与することが期待されます。⼀⽅、銀⾏収益への悪影響が懸念されたものか、現在▲0.5%の中銀預⾦⾦利(政策⾦利)の引き下げは⾒送られました。

もっとも、⾦融緩和余地が限られるなか、新型コロナウイルス問題への対応としては、財政政策が主たる役割を担うべきであるとECBは考えており、ユーロ圏各国が協調して野⼼的な財政政策に取り組むことを求めています。新型コロナウイルス問題の終息が⾒通せるまで景気の持ち直しは⾒込みがたいにせよ、需要の過度な下振れを防ぐには財政政策による下⽀えが必須と考えられます。これまで財政刺激に慎重であったドイツが姿勢を転換させるかが注⽬されます。

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