3⽉9⽇の国内株式市場の下落について

  • マーケットレター
  • 2020年03月
新型コロナウイルス懸念に追加的な悪材料発⽣

原油価格急落と円⾼が株価下落を加速

3⽉9⽇(現地、以下同様)の国内株式市場は、前引(11時30分)時点で、⽇経平均株価、TOPIX(東証株価指数)とも6%超、下落しています。⼤幅安の要因は、以下のように整理できると思われます。

  • 新型コロナウイルスの欧⽶での感染拡⼤を受け、3⽉7⽇には⽶国ニューヨーク州が⾮常事態宣⾔を発令したほか、3⽉8⽇にはイタリアが北部地域に⼤規模な⼈の移動制限を課すなど、各国の対応が⼤規模、かつ深刻化してきたことで、今後への不安が⼀層⾼まったとみられること。
  • 3⽉6⽇のOPEC(⽯油輸出国機構)と⾮OPEC主要産油国による「OPECプラス」会合で、減産交渉が決裂したことを受けて原油価格が急落し、⾦融市場全般への悪影響が懸念されたこと。
  • 上記の動きを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まったため、リスクオフ局⾯で買われやすい円への投資が強まり、⽶ドルを含む各国通貨に対し、急速に円⾼が進んだこと。

引き続き新型コロナウイルスの感染拡⼤には注意が必要ですが、先⾏して感染者が発⽣した中国、韓国、⽇本の状況をみると、適切な感染防⽌策が実施されれば感染拡⼤の抑制は⼗分可能とみられます。当⾯の株式市場は経済への悪影響に対する懸念から不安定な推移が続くとみられますが、TOPIXのPBR(株価純資産倍率)もほぼ1.0倍まで低下するなど割安感が強まっているため、感染拡⼤ペースが鈍化してくれば、各国の⾦融・財政による経済⽀援策への期待が急速に⾼まる可能性もあると考えられます。

株価指数と為替レート(2019年3⽉8⽇〜2020年3⽉9⽇)
原油価格(2019年3⽉8⽇〜2020年3⽉9⽇)
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