カナダ⾦融政策(2020年3⽉)

  • マーケットレター
  • 2020年03月
⽶国に追随して0.50%ポイントの利下げ

G7共同声明通り新型コロナウイルスによる経済の下振れリスクに対応

2020年3⽉4⽇(現地、以下同様)、カナダ銀⾏(中央銀⾏)は政策⾦利を1.75%から1.25%に引き下げることを発表しました。ブルームバーグが集計した市場予想の中央値は0.25%ポイントの利下げでしたが、前⽇にFRB(⽶国連邦準備制度理事会)が先んじて0.50%ポイントの利下げを実施していたことで、カナダ銀⾏についても0.50%ポイントの利下げに⾄ると予想していた市場参加者も多く存在しました。そのため、発表後の⾦利低下やカナダ・ドル安の進⾏は⼩幅なものにとどまりました。

声明⽂では「新型コロナウイルスはカナダおよび世界の⾒通しに対する重⼤な負のショック」だと述べたうえで、新型コロナウイルスの感染拡⼤がすでにサプライチェーンの混乱や商品価格の下落を招いていること、企業や消費者の信頼感の悪化により⼀段と経済活動が停滞することに対する懸念などが⽰されています。加えて、2020年第1四半期の経済活動がカナダ銀⾏の従前の予想よりも弱くなる理由が何点か述べられていますが、これまでの経験から利下げの根拠になる材料とは⾔えません。やはり、新型コロナウイルスによる経済の下振れリスクなどに対して「全ての適切な政策⼿段を⽤いる」という3⽉3⽇にG7(主要7カ国)が発表した共同声明に即した利下げであることは間違いないでしょう。

また、声明⽂には「必要ならば⾦融政策をさらに調整する⽤意がある」との⽂⾔があり、今後の動向次第では追加利下げも辞さない構えです。FRBが3⽉17〜18⽇の会合で追加利下げに動けば、カナダ銀⾏への追加利下げ期待も⾼まることになるでしょう。もっとも、次回会合は4⽉15⽇であり、それまでに新型コロナウイルス問題の終息が⾒通せるようになることで、追加利下げの必要性が低下することも⼗分考えられます。

政策⾦利と10年国債利回りのグラフ 2010年1⽉初から2020年3⽉4⽇
(出所)ブルームバーグ
カナダ・ドルの対円・対⽶ドルレートのグラフ 2010年1⽉初から2020年3⽉4⽇
(出所)ブルームバーグ
当資料のお取扱いにおけるご注意
  • 当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和アセットマネジメントにより作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。
  • 当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。
  • 当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。また、記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他の一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。
  • 当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。
  • 当資料の中で個別企業名が記載されている場合、それらはあくまでも参考のために掲載したものであり、各企業の推奨を目的とするものではありません。また、ファンドに今後組み入れることを、示唆・保証するものではありません。