インド⾦融政策(2019年10月)

  • マーケットレター
  • 2019年10月
RBIは5会合連続で政策⾦利を引き下げ

RBIは⾦融緩和姿勢を維持

2019年10月4日(現地)に開催された⾦融政策委員会において、RBI(インド準備銀⾏)は政策⾦利であるレポ⾦利を0.25%ポイント引き下げ、5.15%にすることを決定しました。また、リバース・レポ⾦利も0.25%ポイント引き下げ、4.90%にしました。利下げはおおむね市場予想通りでした。

RBIは声明文の中で、8月の会合以降、通商面での緊張や地政学的な不透明感が⼀層⾼まったことや、先進国と新興国ともに経済活動が減速していることに言及しました。また、インドの2019年4月から2020年3月にかけての経済成⻑率⾒通しを、内需の弱さや輸出⾒通しの悪化などを背景として、8月時点の6.9%から6.1%に下方修正しました。こうした環境がRBIの5回連続となる利下げの背景となった⼀方で、2月以降の⾦融緩和の効果が実体経済に徐々にあらわれてくることに期待感を示しました。

先⾏きについて、RBIは緩和的な⾦融政策スタンスを維持しました。今回で5会合連続となる利下げの効果を⾒極めながらの⾦融政策運営になることが予想されるものの、インドのインフレ率がRBIのインフレ目標の中心値である+4%を依然として下回っていることや、世界的に景気減速への懸念が⾼まっていることを考えると、RBIは当面緩和的な⾦融政策スタンスを維持することが予想され、追加利下げに踏み切ることも考えられます。世界経済の減速懸念や⽶中貿易交渉の不透明感が円⾼圧⼒につながる可能性には注意を要する⼀方で、緩和的な⾦融政策の継続がインド経済の下⽀えになるとともに、インド株式・債券投資の追い風になることが期待されます。

政策⾦利の推移
インフレ率の推移
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