サウジ石油施設への攻撃で原油価格が急騰

  • マーケットレター
  • 2019年09月
⾦融市場への影響は復旧までの時間次第

9月14日(現地)にサウジアラビアの石油施設が無人機による攻撃を受け、週明け9月16日のWTI原油先物価格は前週末比+14.7%と急騰しました。また、リスク回避姿勢の高まりから史上最高値圏にあった米国株は売りに押され、NYダウは前週末比▲0.52%と下落しました。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相によると、同国の産油量が日量570万バレル減少したとのことで、これは同国の産油量の6割弱、世界の産油量の6%弱に相当します。これまでも石油施設が無人機に攻撃される事件は何度も発⽣しましたが、これほどまでの被害が出たのは初めてです。サウジアラビアは貯蔵所からの供給と予備の⽣産設備を稼動させることによって輸出の⼤部分は維持できるとしているほか、米国政府は原油価格安定のためにSPR(戦略石油備蓄)の放出を表明しており、現時点では原油価格が持続的に上昇する可能性は低いと考えています。ただし、サウジアラビアの原油輸出の持続可能性については施設の復旧までにかかる時間に依存する側面が強く、不確実性の高さは残ります。各種報道によると、完全復旧までの期間は数週間から数カ月と情報が錯綜している状況であり、今後の復旧の進捗状況によっては原油価格が振らされる展開も想定されます。

また、今回の石油施設への攻撃に関しては、攻撃元が判然としていません。トランプ米⼤統領は戦争を望まない旨の発言をしていますが、さらなる攻撃や地域的な紛争に事態が拡⼤するようだと影響が深刻化する恐れがあるため、注意が必要です。

WTI原油先物価格の推移とサウジアラビアの国別原油輸出量の推移
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