トルコ金融政策(2019年9月)

  • マーケットレター
  • 2019年09月
3.25%ポイントの利下げを実施

前回に続く⼤幅利下げも、市場には⼀定の安⼼感

トルコ中央銀⾏は9月12日(現地)、政策⾦利(1週間物レポ⾦利)を19.75%から16.50%に、3.25%ポイント引き下げることを決定しました。⼤方の市場予想を上回る引き下げ幅となったものの、エルドアン⼤統領が政策⾦利を1桁台に引き下げるべきと発⾔し中央銀⾏に圧⼒をかけていたほか、⼀部ではより⼤幅な利下げを予想する声もあっただけに、今回の決定は市場に⼀定の安心感をもたらしました。

前回の会合から2回にわたってトルコ中央銀⾏が⼤幅な利下げを実施した背景には、インフレの鈍化が続いていることがあげられます。先日発表された8月のインフレ率は前年⽐15.01%となり、市場予想以上にインフレの低下が進んでいました。また、足元でトルコ・リラが安定して推移していたこともあり、トルコ中央銀⾏が追加利下げを実施する環境が整っていました。

⼀方で、トルコ中央銀⾏は年末のインフレ予想について、7月の予想をわずかに下回るとの考えを示し、今後は慎重な⾦融政策運営を示唆しました。今後もインフレの低下を確認しながら利下げの継続が⾒込まれるものの、従来よりは⼩幅な利下げになることが⾒込まれます。為替市場においては、トルコ中央銀⾏による適切なペースでの利下げは市場に安心感を与え、トルコ・リラを下支えすると考えています。また、依然として⾼い⾦利もトルコ・リラのサポート要因になるとみています。⼀方で、エルドアン⼤統領による過度な利下げ圧⼒やロシア製ミサイル購⼊をめぐる対⽶関係の悪化、国内でのクルド系住⺠との緊張など、政治的な不透明感の⾼まりには注意を払う必要があると考えています。

政策⾦利の推移 2016年1月1日から2019年9月12日 のグラフ
(出所)ブルームバーグ
 インフレ率の推移 2014年6月から2019年8月 のグラフ
(出所)ブルームバーグ
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