インドネシア⾦融政策(2019年8月)

  • マーケットレター
  • 2019年08月
~インドネシア銀⾏は前回に引き続き、利下げを実施~

インドネシア銀行は予想外の利下げを実施

8月22日(現地)、インドネシア銀行(中央銀⾏)は政策金利であるBI7日物リバース・レポ⾦利を0.25%ポイント引き下げ、5.50%にしました。また、預金ファシリティ金利を4.75%に、貸出ファシリティ金利を6.25%にそれぞれ0.25%ポイント引き下げました。インドネシア銀行は前回7月の会合で利下げを実施しており、今回、市場では据え置きを予想していました。

今回の利下げの決定についてインドネシア銀行は、インフレ期待が低位にとどまっていることや経済成⻑を下支えする狙いがあることなどに言及しています。米中貿易交渉の不透明感が継続するなど世界的に景気の減速が⾒込まれる中で、インドネシア経済への影響を緩和するため、インドネシア銀⾏は予防的に利下げを実施したと考えられます。また、声明文では利下げ以外の手段も組み合わせて、緩和的な政策を続けていくと述べられています。

インドネシアについては、今年4月に行われた大統領選挙で現職のジョコ大統領が再選を果たし、さまざまな施策を講じて経済の下支えを図っています。国内の経済格差を縮小するための首都移転や、インフラ(社会基盤)建設の推進を計画しており、今後、ジョコ政権が腰を据えてさらなる経済成⻑戦略や構造改革を推し進めていけるかが注目されます。また、米国が利下げを実施するなど主要先進国・地域で金融緩和期待が高まっていることは、相対的に高金利なインドネシアの通貨を下支えすると考えています。

政策⾦利の推移とインフレ率の推移のグラフ
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