メキシコ金融政策(2019年8月)

  • マーケットレター
  • 2019年08月
メキシコ銀行は0.25%ポイントの利下げを実施

メキシコ銀行は約5年ぶりの利下げに踏み切る

メキシコ銀行(中央銀行)は8月15日(現地)、政策金利を0.25%ポイント引き下げ、8.00%とすることを決定しました。メキシコ銀行は2015年12月以降、断続的に利上げを実施してきましたが、今回約5年ぶりとなる利下げに踏み切りました。市場では据え置きと利下げで予想が拮抗していました。

メキシコ銀行が利下げを実施した背景としては、世界経済の減速懸念が強まってきたことがあげられます。声明文でも、⽶国と他国との間での貿易問題を背景とした世界的な経済活動の減速に⾔及し、メキシコ経済の先行きにも慎重な⾒⽅が示されました。実際に、⽶国をはじめ他の先進国や新興国でも利下げが相次いでおり、メキシコも経済を下⽀えるために利下げに踏み切ったとみられます。また、足元でインフレ率が低下し、メキシコ銀行の目標範囲に収束してきたことも、今回の利下げにつながりました。

今後の金融政策については、メキシコ銀行は状況を注視し必要な措置をとるとしています。メキシコ銀行が経済の先行きに慎重な⾒⽅を示していること、また⽶国の追加利下げ期待が根強いことなどを勘案すると、メキシコ銀行が今後追加利下げを実施する可能性も考えられます。

為替市場に関しては、⽶中貿易問題を受けた円⾼リスクには引き続き注意を要するものの、世界的な金融緩和環境の強まりは世界経済を下⽀えするとともに、新興国通貨の追い風になるとみています。外部環境に落ち着きが⾒られれば、相対的に金利の⾼い新興国市場への資金流⼊が期待され、メキシコ・ペソの上昇を後押しすると考えています。

メキシコの政策金利と消費者物価指数(CPI)の推移のグラフとメキシコ・ペソと国債金利の推移のグラフ 
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