動揺が続く⾦融市場

  • マーケットレター
  • 2019年08月
⽶中の対⽴は激化・⻑期化の様相

⾦融市場の動揺続くが、妥協点を探る動きに期待

足元の⾦融市場動揺のきっかけは、8月1日(現地)にトランプ⽶⼤統領が中国からの輸⼊製品3,000億⽶ドルに対して、9月1日から新たに10%の追加関税を賦課する方針を示したことです。その後、5日に中国⼈⺠元が対⽶ドルで節目の7⼈⺠元を上回ると、市場では中国政府が対中追加関税への報復措置として通貨安を容認したとの⾒方が広がりました。6日には、中国商務省が関連する中国企業が⽶国の農産物の購⼊を停止したと発表し、対中追加関税への対抗姿勢を示しました。⼀方、⽶国は中国⼈⺠元安を受けて、中国を為替操作国に認定したと発表するなど、⽶中の通商問題を巡る対⽴は激化・⻑期化する様相です。

この様な状況下、⾦融市場は不安定な推移が続いています。株式市場は世界的な景気悪化への懸念などからリスクオフとなり、⽶国ではS&P500指数が史上最高値をつけた7月26日から約6%下落し、日本でもTOPIX(東証株価指数)が8月に⼊り約4%下落しました。また、為替市場では、⼀時、日本円が対⽶ドルで105円台と円高が、中国⼈⺠元は対⽶ドルで7⼈⺠元台へと元安が進⾏しました。債券市場では、リスク回避先として⽶国債券に投資資⾦が流⼊し、⽶国10年債利回りは、8月以降は2%を⼤きく割り込み約1.7%まで急低下しました。

当⾯の⾦融市場は引き続き不安定な推移が続くと⾒込まれます。しかし、⽶中両国の対抗策もほぼ出尽くしに近いとみられることや、再選を目指すトランプ⼤統領と景気悪化に伴う政治基盤弱体化を避けたい習近平国家主席もこれ以上の対⽴は避けたいとの思惑があると考えられることから、新たな対中追加関税実施が予定されている9月1日までには、妥協点を探る動きが出てくる可能性は十分にあると思われます。

S&P500とTOPIXの推移と対⽶ドルレートの推移のグラフ
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