インド⾦融政策(2019年6月)

  • マーケットレター
  • 2019年06月
RBI(インド準備銀⾏)は3会合連続で政策⾦利を引き下げ

RBIは追加利下げを示唆

2019年6⽉6日(現地)に開催された⾦融政策委員会において、RBI(インド準備銀⾏)は政策⾦利であるレポ⾦利を0.25%ポイント引き下げ、5.75%にすることを決定しました。また、リバース・レポ⾦利も0.25%ポイント引き下げ、5.50%にしました。利下げは市場でおおむね予想されていましたが、RBIが⾦融政策スタンスを中⽴から緩和へ転換し、さらなる利下げを示唆したことはサプライズとなりました。
RBIが⾦融緩和姿勢へ転換した背景としては、2018年後半以降、インドのインフレ率がRBIのインフレ目標の中心値である+4%を継続的に下回っていることや、経済の減速懸念が⾼まっていることが挙げられます。また、⽶国の⾦融引き締め姿勢の後退により、新興国からの資⾦流出懸念を背景とした通貨安懸念も後退し、RBIによる政策⾦利の引き下げ余地が⽣まれたことも理由の⼀つと考えられます。
5⽉に開票された下院総選挙では、モディ⾸相率いる与党BJP(インド⼈⺠党)が⼤勝し、経済・構造改⾰路線が継続する⾒通しとなりました。市場の注目は今後徐々にインドのファンダメンタルズや構造改⾰の進捗に移るとみていますが、⾦融緩和姿勢への転換は⾦融⾯からインド経済を⽀援するものと⾔えます。
インド・ルピーに関しては、経済成⻑期待や海外資⾦の流⼊期待がインド・ルピー⾼要因になる⼀方で、利下げや財政赤字の拡⼤などがインド・ルピー安要因になるとみられ、当⾯は横ばい圏での安定した推移を⾒込んでいます。中⻑期では、モディ⾸相が「Make in India」構想で海外直接投資を増加させた実績に注目しており、政策⽀援によりインド・ルピー⾼が進みやすくなると考えています。株式、債券市場については、海外資⾦の流⼊期待と追加利下げ観測が資産価格の上昇を後押しすると期待されます。

政策金利の推移
インフレ率の推移
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