インド・マーケット⾒通し

  • マーケットレター
  • 2019年05月
下院総選挙、モディ派の圧勝
ポイント
  • 下院総選挙、モディ派の圧勝。経済・構造改⾰路線維持を好感
  • 地ならしから種まきへ。今後5年で成⻑路線へ
  • 海外投資の増加期待は株、為替、債券にとってポジティブ

下院総選挙、モディ派の圧勝。経済・構造改⾰路線維持を好感

5月23日(現地、以下同様)、インド選挙管理委員会は下院総選挙の開票を始め、モディ⾸相率いる与党連合(国⺠⺠主同盟)の過半数獲得が確実となりました。今回の下院総選挙は有権者数が9億人超、投票率は約67%と報道されており、世界最大規模の選挙と言われています。

2018年地⽅選敗退からの逆転勝利

2018年地⽅選でモディ⽒率いるインド人⺠党(以下BJP)が敗退したことから、今回の選挙も苦戦を予想する声が多くありました。しかし、実際はインド人⺠党が単独で過半数を確保し、議席数を伸ばしました。
モディ⾸相の進めてきた経済政策や構造改⾰等が有権者の支持を受けたと言えるでしょう。

選挙結果:与党同盟が過半数を確保

市場も選挙結果を好感

市場も今回の選挙結果を好感しています。 ⺠間機関の出口調査でモディ派の過半数獲得観測の報道された5月20日にはインド・ルピー高が進み、株式(S&P/BSE SENSEXインド指数、以下、インドSENSEX指数)も3.7%上昇しました。また、23日にはインドSENSEX指数が史上最高値を更新する局⾯もありました。 向こう5年の政局リスク後退と、政策の一貫性が担保されたことを素直に評価していると言えます。

地ならしから種まきへ。今後5年で成⻑路線へ

モディ⾸相の過去5年の政策を振り返ると、高額紙幣の廃止や税制改⾰など「痛みを伴う」改⾰が目⽴ちました。しかしこの改⾰により、大部分の農⺠が銀⾏口座を保有するようになり、税の徴収システムも改善することができました。今後も構造改⾰は継続すると考えていますが、このような「地ならし」から今後5年は「種まき」を経て、成⻑路線に回帰していくと考えています。
モディ⾸相率いるインド人⺠党はマニフェストに、農家の所得倍増や農業の生産性向上投資に25兆インド・ルピー、インフラ(社会基盤)整備に100兆インド・ルピー投資、などの政策を盛り込んでいます。

海外投資の増加期待は株、為替ともにポジティブ

米中関係悪化や世界経済の減速が懸念される一⽅で、インドにおいては今後5年の政局不安が払拭され、高い経済成⻑が期待されることから、海外投資家からみたインドの魅⼒は高まっていると考えています。海外からの資⾦流⼊は株、為替どちらに対してもプラスの要素であります。
インド株式においては、最近の上昇で株価の割安感が薄れたことが上値抑制要因になると考えています。一⽅、インフレ率の低下やほぼ例年並みのモンスーン⾒通しにより消費が堅調推移すると考えています。中⻑期では、堅調な経済成⻑と業績⾒通しに支えられながら、上昇基調を続けていくと考えています。
インド・ルピーに関しては、経済成⻑期待や海外資⾦流⼊期待がインド・ルピー高要因になる一⽅で、政策⾦利引き下げや財政⾚字の拡大などがインド・ルピー安要因になると考え、しばらく横ばい圏での安定した推移が続くと考えています。中⻑期では、モディ⾸相が「Make in India」構想で海外直接投資を増加させた実績に注目しており、政策支援によりインド・ルピー高が進みやすくなると考えています。

インドSENSEX指数の推移
インド・ルピーの推移
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