インド株式市場 最近の株式市場の下落と今後の見通しについて

  • マーケットレター
  • 2018年10月

インド株式市場は、原油高や金融機関の債務への懸念などから下落基調

インドの主要株式指数であるS&P/BSE SENSEXインド指数(以下、インドSENSEX指数)は2018年4月以降、国内景気の回復や農村部の経済活性化プログラムへの期待などから上昇しました。2018年8月29日(現地、以下同じ)には史上最高値をつけ、その後は値下がりして10月11日の終値は史上最高値から13%程度の下落となりました。

最近のインド株式市場の下落要因としては、まず原油価格の上昇が挙げられます。インドは国内で消費する原油の約83%を海外からの輸入に頼っています。原油価格の上昇は燃料価格を通して物価を押し上げ、さらに輸入金額の増加により貿易赤字は拡大。結果として為替市場ではインド・ルピー安が進み、輸入品価格の上昇圧力となる悪循環が懸念されています。

インド政府は燃料価格高騰を受けて、ガソリンとディーゼルに対する燃料税の引き下げと、国営石油会社に対する負担の要請を行いました。しかし、燃料税の引き下げは政府の税収減となることから、財政悪化懸念が高まり、インド・ルピーが対米ドルで下落する要因となりました。

8月下旬に大手ノンバンクが債務不履行を引き起こしたことや、RBI(インド準備銀行)から不良債権の過少報告の疑いを指摘された大手民間商業銀行の株価が急落したことも、株式市場のマイナス要因となりました。

企業業績は好調なことなどから、株式市場は上昇基調に転じる見込み

インド株式市場は、原油高や金融機関の債務への懸念に加えて、10月10日の米国株の急落を受けた新興国市場からの資金流出懸念などから、軟調に推移しています。一方で、米国の原油在庫の大幅な増加を受けて原油価格の上昇が一服していることや、大手ノンバンクの経営陣の交代などにより金融収縮の混乱が収束しつつあることから、インド国内の状況は改善に向かっていると考えられます。

また、企業業績の拡大期待が株価の支援材料となる見込みです。2018年10月現在、ブルームバーグが集計しているアナリスト予想では2018年度のインドSENSEX指数の1株当たり利益は前年度対比27%増、2019年度は21%増の見通しとなっています。今後発表される2018年度7-9月期の決算発表が、インド株式の見直しの契機になると想定しています。

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