インド金融政策

  • マーケットレター
  • 2018年06月
~RBI は政策金利を4 年半ぶりに引き上げ~

RBI は政策金利を4 年半ぶりに引き上げ

6 月6 日(現地、以下同様)に開催された金融政策委員会において、RBI(インド準備銀行)は政策金利であるレポ金利を0.25%ポイント引き上げ、6.25%にしました。 また、MSF(貸付ファシリティ)金利を6.50%に、リバース・レポ金利を6.00%にそれぞれ0.25%ポイント引き上げました。2014 年1 月以来、約4 年半ぶりの政策金利の引き上げとなりました。

市場では一部で利上げを予想する向きもありましたが、政策金利の据え置き観測が優勢だったことから、今回の利上げは市場予想に反する結果となりました。

インフレ率の上昇リスクの高まりや堅調な経済が利上げの背景

声明文では、インフレ率が上昇するリスクが高まったことが今回の利上げの背景として示唆されています。前回4 月の金融政策委員会の時点で主要なリスクとして挙げられていた原油価格の上昇が現実化した上に、グローバル金融市場の混乱に伴う通貨安や家計のインフレ期待の高まりが物価の上昇につながることが警戒された模様です。

また、5 月31 日に発表された1-3 月期のGDP(国内総生産)が前年比+7.7%と市場予想を上回る好結果となり、堅調な経済成長への自信が増したことも今回の利上げの背景にあるとみられます。

RBI の金融政策姿勢がインド・ルピーの下支えに

今後については、RBI は政策姿勢を中立に維持するとしていますが、今回の利上げが実体経済に及ぼす影響やグローバル金融市場の動向を注視する構えだとみられ、足元で落ち着いた原油価格の上昇が再燃した場合やインフレ率がRBI の予想以上に上昇した場合には、一段の利上げに動く可能性も考えられます。

4 月から5 月中旬にかけて、米国金利の上昇に伴い新興国の対米金利差が縮小したことで、新興国からの資金流出懸念が高まり、インド・ルピーを含めた新興国通貨は下落しました。しかし、5 月下旬以降は米国金利の上昇が一服したこともあり、インド・ルピーは反発しています。

そのような環境の下、RBI がインフレ率の上昇に備えて予防的に利上げに動きましたが、こうしたRBI の金融政策姿勢はインド・ルピーの下支え要因になるとみています。

以上

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