オーストラリア金融政策

  • マーケットレター
  • 2018年04月
~政策金利は据え置き。オーストラリアは景気拡大の世界最長記録をさらに更新~

RBA は政策金利を1.5%に据え置き

2018年4月3日(現地)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利を発表し、1.5%に据え置きました。据え置きは事前の市場予想通りでした。

声明文では、足元の低金利政策がオーストラリアの経済を下支えしていると前置きした上で、政策金利の据え置きが適当との見方をRBAは維持しました。

今後については引き続き、失業率の低下とインフレ目標の達成に向けたさらなる進展が期待されるものの、この進展は緩やかなものになる可能性が高いとし、当面の政策金利の据え置きが示唆されました。

GDP は控えめな伸びを示すも、景気拡大の世界最長記録をさらに更新

2017年10-12月期のGDP(国内総生産)は、前期比+0.4%、前年比+2.4%となりました。2四半期以上連続でのマイナス成長と定義される「景気後退」を回避した期間はこれで106四半期に及び、1991年から続く景気拡大の世界最長記録をさらに更新しています。

今回のGDPは市場予想をやや下回りましたが、家計消費の堅調さが確認されたことは好材料でした。今後については、活発なインフラ(社会基盤)投資や雇用環境の改善を受けた堅調な家計消費を背景に、経済は引き続き堅調に推移することが見込まれます。

雇用環境は緩やかながらも改善が進む

労働市場では、雇用者数の増加が続いています。特に最近ではフルタイムを中心として雇用者数が増加しており、雇用環境の質的な改善がみられます。オーストラリア経済は引き続き堅調に推移すると見込まれるため、雇用環境の改善がさらに進むとみられます。

賃金上昇率は長らく低迷してきましたが、RBAが賃金上昇率の底打ちを指摘しているように、足元では改善の兆しが見え始めています。雇用環境の量と質の両面での改善が今後も継続すれば、それに伴い賃金上昇率が加速していくことが期待されます。

豪ドルは足元では軟調ながらも、長期的には底堅く推移するものと見込む

今後はRBAが次の一手である利上げの開始時期を模索していく中で、賃金上昇率が加速し、それに伴うインフレ率の上昇がみられるかどうかが、注目材料になると思われます。当社ではRBAが年内は政策金利を据え置くと見込んでいますが、RBAの想定以上に雇用環境の改善が続けば、利上げ開始時期が前倒しになる可能もあります。

豪ドルは主要輸出品である鉄鉱石価格の下落や、米国と中国の貿易摩擦に対する懸念などから足元で軟調な推移が続いています。今後もこうした市場のリスク回避姿勢の高まりから、一時的に豪ドル安が進む可能性があることには注意を要します。しかし長期的には、労市場の改善を通じてインフレ圧力が高まることで利上げ観測が高まり、豪ドルは底堅く推移するものと見込んでいます。

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