ムーディーズによるトルコの格下げについて

  • マーケットレター
  • 2018年03月

ムーディーズがトルコの格付けを引き下げ

3月7日(現地、以下同様)、格付会社のムーディーズ・インベスターズ・サービス(以下、ムーディーズ)は、トルコの長期国債格付けを自国通貨建てと外貨建てでともに「Ba1」から「Ba2」にそれぞれ1段階引き下げました。見通しは「安定的」としています。

格下げの理由として、金融政策の有効性の減退や構造改革の遅れなどで示されるような行政機関などの弱体化と、外部債務の増加や政治リスクにより外的ショックに対するリスクが増していることを挙げています。

ムーディーズは、2017年3月にトルコの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げていました。そのため、今回の格下げは大きなサプライズとはならず、トルコ・リラは、格下げ発表後、対円と対米ドルでともに小幅に下落して推移しています。

2018年も引き続きトルコ政府の景気刺激策を背景とした経済成長が期待

ムーディーズは見通しを「安定的」とした理由として、財政の健全性と好調な経済を挙げています。2016年のクーデター未遂事件を受けた景気低迷からの反動に加えて、トルコ政府の景気刺激策が奏功し、2017年は順調な経済成長を遂げたと見込まれます。2019年に地方選挙や大統領選挙を予定していることから、2018年も引き続きトルコ政府の景気刺激策を背景とした経済成長が期待できます。

足元では、トルコとシリアの関係が相場の材料になりやすいと想定します。トルコは1月下旬からシリアのクルド人勢力の掃討を目的に国境を越えた軍事行動をしており、地政学リスクの高まりが相場の重しとなっています。しかし、大規模な戦争状態に発展しなければ、トルコ経済への影響は限定的と考えています。

政府の景気刺激策を背景とした堅調な個人消費や、欧州向けの輸出の増加により景気の回復が続いていること、金利が高い水準にあることから、状況が落ち着きを見せればトルコは再評価されやすいと考えます。

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