メキシコ金融政策

  • マーケットレター
  • 2018年02月
~メキシコ銀行は0.25%ポイントの追加利上げを実施。次回さらに利上げの可能性も~

メキシコ銀行は0.25%ポイントの追加利上げを実施。次回さらに利上げの可能性も

メキシコ銀行(中央銀行)は2月8日(現地)、政策金利を大方の市場予想通り0.25%ポイント引き上げ、7.50%とすることを決定しました。前回の会合に続き、2会合連続での利上げとなりました。

メキシコ銀行は声明文で、高水準のインフレ率や米国の今後の利上げを考慮した結果、インフレ期待の上昇を防ぎ、インフレ率がインフレ目標まで低下するのを助けるために利上げを決定したと述べました。

1月のCPI(消費者物価指数)は前年比5.55%の上昇となり、前月からは減速したものの、中央銀行のインフレ目標を大きく上回り続けていることから、メキシコ銀行は今回の利上げが必要だと判断したとみられます。また、米国の今後の利上げに伴い対米ドルのメキシコ・ペソ相場が下落した場合、そのことがインフレ上昇圧力につながる可能性があることも、今回の利上げの判断に影響したと考えられます。

メキシコ銀行は声明文で今後、インフレ期待や米国の金融政策および為替市場などを注視していき、インフレ期待が高まるリスクがある場合には必要な対応をとると前回と同様に述べています。

そのため当社では、インフレの動向などによっては次回2018年4月の金融政策決定会合においても、さらに利上げが行われる可能性があると考えています。

NAFTA再交渉と大統領選挙には注視が必要も、メキシコ銀行の政策姿勢が通貨の下支えに

今後、メキシコの金融市場に影響を与える材料としては、NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉と大統領選挙が挙げられます。

NAFTA再交渉については、2018年1月末に第6回会合を終えました。いくつかの分野で進展がみられていますが、貿易赤字の削減を目標として掲げ、メキシコおよびカナダに対して譲歩を迫る米国と、大幅な変更を望まないメキシコおよびカナダとの温度差は大きく、協議は難航しています。3カ国が粘り強く交渉を行い最終的な合意に至るという見方に変化はありませんが、2018年後半にはメキシコ大統領選挙や米国中間選挙があるため年内の合意形成は難しく、交渉の妥結は2019年にずれ込む可能性が高まったとみています。

また、今後は2018年7月に予定されているメキシコ大統領選挙に対する注目が高まっていくとみられます。各党の正式な候補者が3月中に確定するなど、選挙に向けた動きが本格化するにつれて、各候補者の政策や支持率の動向により一層注目が集まっていくとみています。

当社では、NAFTA再交渉における今後の米国の交渉態度やメキシコの大統領選挙の動向次第で、金融市場は大きく変動すると考えています。ただし、高水準のインフレに対処するために適時利上げを行うなど、メキシコ銀行のインフレの抑制を重視する金融政策姿勢は金融市場からの信認が厚く、長期的にはメキシコ経済にとってもプラスであると考えられます。そのため、NAFTA再交渉と大統領選挙を引き続き注視する必要はありますが、メキシコ銀行の金融政策姿勢がメキシコ・ペソの下支えになるとみています。

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