オーストラリア金融政策

  • マーケットレター
  • 2017年12月
~政策金利は据え置き。RBAは低金利政策を続けながら、景気・物価の改善を待つ~

RBAは政策金利を1.5%に据え置き

2017年12月5日(現地、以下同様)、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利を発表し、前月と同様1.5%に据え置きました。据え置きは事前の市場予想通りでした。

声明文では、オーストラリア経済が今後緩やかに回復していくとの見解が維持されました。特に、非資源部門の投資見通しがさらに改善していることや、インフラ(社会基盤)投資の拡大が経済の下支えになっていることをRBAは指摘しています。

また、インフレについては、経済活動が活発化するにつれて、徐々に加速するとの見方を維持しています。

金融政策については、足元の低金利政策がオーストラリアの経済を下支えしていると前置きした上で、政策金利の据え置きが適当との見方をRBAは示しました。今後の政策金利については、引き続き中立的な姿勢を維持しており、当面の政策金利の据え置きを示唆しました。

RBAは低金利政策を続けながら、景気・物価の改善の証拠を待つ

11月15日に発表された7-9月期の賃金指数は前年比2.0%の上昇と、前期から伸びは加速したものの、市場予想を下回る結果となりました。7月には最低賃金が例年以上の幅で引き上げられましたが、期待されたほどには賃金は伸びておらず、物価上昇圧力が高まりづらい状況が続いています。

これに先駆けて、11月10日にRBAによって発表された金融政策報告書では、RBAはインフレ率の見通しを下方修正しており、基調的なインフレ率がインフレ目標に回帰する時期を2019年前半から2019年後半に後ろ倒ししています。以前よりRBAは低インフレ環境が続き、政策金利の引き上げはしばらく先になるとの見方を示していましたが、こうした環境の継続があらためて示された格好となりました。

このような状況下で、RBAは政策金利を低い水準に据え置くことで景気の支援を続けるとともに、景気の改善とそれに伴う賃金やインフレ率の上昇の証拠を待つステージにいると考えています。当面は政策金利の据え置きが続くとみられますが、そうした証拠が集まってくれば、いずれはRBAの利上げにつながるものとみています。

豪ドルは短期的には一進一退の推移も、長期的には堅調に推移すると見込む

為替相場については、RBAが政策金利の据え置きを続ける中、金融政策が相場の方向性を決定づける材料にはなりにくいため、短期的に豪ドルは一進一退の推移を続けるとみています。足元では原油や鉄鉱石といった資源の価格が堅調に推移していることが、資源国通貨である豪ドルを下支えすると考えています。

長期的には、労働市場の改善に伴いインフレ圧力が高まれば、利上げ観測の高まりを通じて豪ドルは堅調に推移すると見込んでいます。

以上

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