インドの金融政策

  • マーケットレター
  • 2017年10月
~主要政策金利を据え置き~

RBIは主要政策金利を据え置き

10月4日(現地)に開催された金融政策委員会において、RBI(インド準備銀行)は主要政策金利であるレポ金利を6.00%に据え置きました。また、LAF(流動性調整ファシリティ)コリドーについても、上限のMSF(貸付ファシリティ)金利を6.25%に、下限のリバース・レポ金利を5.75%に据え置きました。今回の据え置きは市場の大方の予想通りでした。

前回8月に利下げをしましたが、今回据え置いた理由には、足元で加速しているCPI(消費者物価指数)上昇率が今後さらに高まることへの警戒などがあります。RBIは声明文で、金融政策のスタンスは中立を維持するとして、今後発表される経済指標を注視していくと述べました。

成長率見通しは引き下げられるも、経済は堅調さを維持する見込み

RBIは今回、2017年度の実質GVA(粗付加価値)成長率の⾒通しを、従来の7.3%から6.7%に引き下げました。見通し引き下げの理由としてRBIは、GST(物品・サービス税)導入に伴う一時的な影響などを挙げています。ただし、GST導入に伴う影響が落ち着けば、複雑な間接税体系の簡素化などから、企業の事業環境を大幅に改善させることが見込まれ、投資および輸出増による経済成長率の押し上げ効果が期待されます。

景気と構造改革に配慮した経済政策が期待されるインドは、今後も堅調な経済成長が期待でき、⻑期にわたり有望な投資先であり続けるとみています。

以上

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