インドネシア金融政策

  • マーケットレター
  • 2017年09月
~前回8月に続き主要政策金利を引き下げ~

インドネシア銀行は前回8月に続き主要政策金利を引き下げ

9月22日(現地)、インドネシア銀行(中央銀行)は主要政策金利であるBI7日物リバース・レポ金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25%にしました。また、預金ファシリティ金利を3.50%に、貸出ファシリティ金利を5.00%にそれぞれ0.25%ポイント引き下げました。インドネシア銀行の利下げは前回8月に続き、2回連続となります。

インドネシア銀行は声明文で、今後もインフレ率がインドネシア銀行のインフレ目標水準(4%±1%)の中心である4%を下回って推移すると見込まれることから利下げを行ったと説明しました。また、FRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げや資産圧縮はすでに織り込み済みであることや経常赤字が健全な水準に収まっていることを述べており、それらによって為替市場が安定した推移を続けるとみられることも利下げを後押ししたと考えられます。そして、今回の利下げが銀行の貸出姿勢を積極化させ、国内経済の回復を促すと期待しているとしました。金融市場では、今回は政策金利が据え置かれるとの予想がやや優勢でした。

今後については、インドネシア銀行は経済成長や物価の動向、外部環境などを考慮しつつ、金融政策を調整する構えです。米国の金融政策との兼ね合いもありますが、インフレ率が現状のように安定して推移するならば、追加的な利下げの可能性も考えられます。

追加利下げによる景気刺激の効果などから、インドネシア経済は堅調に推移すると見込む

インドネシア銀行が声明文で述べているように、政策金利の引き下げは、銀行の貸出姿勢を積極化させるほか、投資支出を支援することで、経済成長をより堅調なものとすることが期待されます。4-6月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年比+5.01%となりましたが、インドネシア銀行は、2017年の成長率を「5.0%~5.4%」、2018年の成長率を「5.1%~5.5%」と景気がやや加速すると予測しています。

前回のマーケットレター「インドネシア金融政策(2017年8月)」でもお伝えしたインフラ(社会基盤)投資の拡大やジョコ大統領が進めてきた構造改革の加速によって、インドネシアの経済ファンダメンタルズはより強固なものになることが期待されます。それに加えて、今回の追加利下げによる景気刺激の効果から、投資対象としてのインドネシアの魅力は増していくものと考えています。

以上

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