ブラジルの政策金利引き下げについて

  • マーケットレター
  • 2017年06月

中央銀行は利下げを継続

ブラジル中央銀行は5月31日(現地)、政策金利を1.00%ポイント引き下げ、10.25%とすることを決定しました。利下げの決定は全会一致で行われました。2016年10月以来の実施分を合わせると合計4.00%ポイントの利下げ幅となります。

今回の決定は大方の市場予想通りの結果となりました。インフレ率が中央銀行のインフレ目標の範囲内に収まり、物価の伸び率が沈静化してきたことが利下げの背景です。政治に不透明感はあるものの、景気回復を支援する金融緩和政策は継続となりました。

金融政策にとっても政治の不透明感がリスク

COPOM(金融政策委員会)の声明において、中央銀行は、景気回復の兆しを示し始めていたブラジル経済にとって、テメル大統領の汚職隠ぺい疑惑による政治危機によって生じた不透明感が主要なリスクになっていると指摘しています。

また、テメル政権の存続が危ぶまれ、財政再建を含む構造改革が頓挫するとの懸念が高まるなか、次回以降のCOPOMでは、緩和ペースを鈍らせる用意があると、中央銀行は表明しています。

政府の構造改革の進展に注目

中央銀行も指摘していますが、市場の注目材料は、年金改革を含む構造改革の進展となります。

一部の与野党の議員が大統領の弾劾を議会に請求しているほか、連立政権を組む一部の政党が連立を離脱する動きがみられます。政局は不透明となっており、今後の進展を見守る必要があると考えています。

しかし、政府が財政健全化をはじめとした構造改革を着々と進める場合には、ブラジル経済に対する信認改善が、景気回復につながり、ブラジル・レアルを下支えすることが期待されます。

以上

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